神様の涙はきらい
天上から 悲にくれた雫がふるなんて
まるで絶望しかないと
幸福なんてありはしないと
いわれているみたいで
だから、きらいなの
うん
…だけどきらい、だったんだよ
素敵なものしかほしくなかった
眩く美しく煌めく
宝石の欠片のようなものを
大切にしていきたかった
いつかまで
そうしてはじめて
これまで象ってきた型の形が
ちがっていく
ずれていく
脆く淡く儚く、溶けて
つよい魔法は解けなくて
だれも説いてはくれなくて
まるで再生みたいに
やわく、とろける
そしてまたゆるく
春の花を詰めた水飴に倣って
𓂃𓈒𓂂❍。𓋪◌
多分あれは梅雨時
憂鬱な季節でしかないけれど
でもね
海月の下ならすき
、に、なっちゃった
二人分の隙間はなかった
犠牲になった布製の白兎
感謝してしまった偶然
永遠をねがった時間
当然のようにうまれてきた
こんな感情なんて
ぜんぜん、きれいじゃないのに
はじめから求めていた完璧に
こんなのはいっていなかった
もどかしいも、せつないも
あまいも、いたいも
そっか
愛を病んでしまったみたい
きっと哀にまみれた恋心
複雑な現実感も
夢にできたら
簡単でいられるのに
ね、
或る夏の昼の日
木陰のなかの秘蜜基地
宝物だって残骸になった
わたしはそこできみを
想うことを辞めようとする
コメント
6件
月禾依さんの表現方法にとても感動しました😭💖いつか儚いこのような物語を書いてみたいです( ; ; )
儚い感じがした。言葉選びのセンスが良すぎて感動しました!!