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鹿野 夏目

「うわぁ、ここが東京か」

鹿野 夏目

電車に揺られて一時間、初めて東京に来た

鹿野 夏目

いやまぁ、来たことはあるんだけど

鹿野 夏目

街が壊れていない東京は初めてなのだ

鹿野 夏目

私が東京に向かった時はすでにスラム街に成り果てた東京だったから

鹿野 夏目

まさか五年後のここがスラム街になるなんて誰も思ってないよね

鹿野 夏目

五年後ここは非能力者達の住処になっている

鹿野 夏目

勢力圏的にここはグーラだけど

鹿野 夏目

もしも私が作った組織が、東京を取れたら一気に楽になるなぁ

鹿野 夏目

でも東京は小さいから、東京を取ったらすぐに千葉を取らないとな

鹿野 夏目

…相棒大丈夫かな…元気だといいけどさ

鹿野 夏目

相棒の名前は、星月美結

鹿野 夏目

黒髪で、私より身長が少し高い同い年の女の子だ

鹿野 夏目

少し口数は少ないけどね

鹿野 夏目

「どこにいるんだよ相棒」

鹿野 夏目

「まったくいつも迷子になって忙しない(せわしない)んだから」

鹿野 夏目

住所までは流石に知らないので、どこに行けば相棒に会えるかなんてわからない

鹿野 夏目

だけど唯一の救いは、秋葉原のアパートに住んでたこと

鹿野 夏目

そんな情報しかないのに私は来たのだ

鹿野 夏目

なんだ?無謀だって?

鹿野 夏目

安心しろ、愛があればなんでも出来る

鹿野 夏目

きっとなんとかなるよ、相棒の名前を呼べば

鹿野 夏目

私は空気を思いっきり吸い込み、叫ぶ準備をした

鹿野 夏目

そして

鹿野 夏目

「美結…星月
美結〜〜〜!!!!!」

鹿野 夏目

そうすると、近くにいた人も遠くにいた人も一斉に私の方を向く

鹿野 夏目

私が出せる最大の声で叫んだ

鹿野 夏目

「美結〜!!いないの〜〜??」

鹿野 夏目

「私はここだよ〜〜!!」

鹿野 夏目

私がもう一回大きな声を出そうとしたら

鹿野 夏目

後ろから肩を叩かれた

星月 美結

「…君、私の名前叫ぶのやめて」

星月 美結

「えっと…君誰?」

星月 美結

「見た感じ中学生っぽいけど」

※高校生です

鹿野 夏目

「おお…本当に出てきた」

星月 美結

「そりゃ、あれだけ人の名前連呼されたらね」

星月 美結

「ていうか君本当に誰?
…警察呼ぶよ?」

鹿野 夏目

「まぁ、気にすんなよ相棒」

鹿野 夏目

「奢るからさ、そこの喫茶店で話しよっか」

星月 美結

「ちょ、引っ張らないで」

星月 美結

「へぇ、未来ではそんな事起こってるんだ」

鹿野 夏目

「そうそう」

星月 美結

「なんて信じるわけないでしょ」

星月 美結

「バカじゃないの?能力とか異次元の生物とか」

星月 美結

「えっと…夏目だっけ?」

鹿野 夏目

「なに?美結」

星月 美結

「可哀想ね君、私もそういうの授業中に考えてたからわかるわ」

星月 美結

「でもね、後になって後悔するの」

星月 美結

だから早い段階でやめた方がいいわよ

鹿野 夏目

「美結、なんか私のこと厨二病だと思ってない?」

鹿野 夏目

「言っておくけどこれ本当だからね」

鹿野 夏目

「そ、そうだ私知ってるよ」

鹿野 夏目

「美結が実は付き合った事ないってこと」

星月 美結

「…ちょ、なんで知ってるの」

鹿野 夏目

「それとねそれとね、私と同じで親がいないことも」

鹿野 夏目

そう言うと美結の顔が変わった

星月 美結

「いい加減にして」

星月 美結

「さっきから私のことを茶化してるの?」

鹿野 夏目

「茶化してないよ、美結が信じてくれないだけじゃん」

鹿野 夏目

「お願いだから信じてよ…これは本当に未来で起きるの」

鹿野 夏目

私と美結の両親は私たちを捨てた

星月 美結

「ごめんなさい…大きな声を出して」

星月 美結

「で、でも両親のことは言わないで」

鹿野 夏目

「じゃあ、信じてくれるまで言う」

鹿野 夏目

「未来で美結が私に教えたことを」

鹿野 夏目

「美結の両親は薬物にハマって美結を売った」

鹿野 夏目

「気持ち悪い変態にね」

鹿野 夏目

「そして、変態の家まで車で移動してる時にたまたま事故にあって」

鹿野 夏目

「その変態は死んだ…美結はそこから逃げ出して」

鹿野 夏目

「警察に助けを求めた…それで両親は逮捕」

鹿野 夏目

「美結は児童養護施設で育てられて今に至る」

鹿野 夏目

「違う?」

星月 美結

「な、なんで…そんなこと知って」

鹿野 夏目

「美結が教えてくれたんじゃん」

鹿野 夏目

そして、私が美結に会うことにしたのは一つの理由がある

鹿野 夏目

今日美結は、誘拐されてしまうのだ

鹿野 夏目

六人の半グレたちに

鹿野 夏目

秋葉原女子高生誘拐事件

鹿野 夏目

これは私が美結に会う前に起こった有名な事件だ

鹿野 夏目

ニュースでは誘拐とでしか報道されていないが

鹿野 夏目

私は美結本人から聞いた

鹿野 夏目

何人もの男から強姦(ごうかん)をされ、精神的に辛くなって

鹿野 夏目

舌を噛んで自殺しようとしたある日、事件は起こった

鹿野 夏目

能力事件である、それで美結は助かったのだ

鹿野 夏目

今日美結は、誘拐されて監禁される

鹿野 夏目

これは相棒として見過ごすことはできない

星月 美結

「意味わかんないから…もういい」

鹿野 夏目

「ちょ、待ってよ」

鹿野 夏目

逃げてしまった、てか相変わらず足はっや

鹿野 夏目

いけないいけない、感心してる場合じゃない

鹿野 夏目

急いで追いかけないと

星月 美結

「なんなのあの中学生…ていうかなんで?」

星月 美結

「今まで気づいた人なんて誰もいなかったのに」

星月 美結

「も、もしかしてあの変態の関係者?」

星月 美結

「だったら私が売られたことを知ってるのも全部辻褄が合う」

星月 美結

「早く逃げないと、もっと遠い場所に…」

星月 美結

そうして駅まで走ろうとした時だった

ガシッ

星月 美結

「うう」

星月 美結

突然口を押さえられ、声も出せないまま路地裏へと連れて行かれた

元世界最強、タイムリープする。

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