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だれかわたしをころして。

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だれかわたしをころして。

1 - だれかわたしをころして。

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2019年09月13日

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こんな日は、危ない。

頭の中に、うすい膜がずっとかかっているようだ。

世界の全てがぼんやりして見える。

「デスコ」という漫画を人から借りて読んだけれど

それにこんなシーンがあった。

ヒロインはおかっぱ頭の女の子。

その子はまだ子供だけど、凄腕の殺し屋なのだ。

殺しをしてない時のデスコはもぬけの殻になる。

そして、デスコの頭の上には黒い雲がやってきて、デスコにだけ雷や雨を降らすのだ。

この時期、月に一度のこの時期の私も全くそんな気分だ。

こんな日は危ない。

考えてはいけないと思っているのに、頭の中はそんな願望と破滅的な夢で、いっぱいになってしまう。

男に、殺されたい。

私を殺す男が、現れる。

甘い言葉で私を誘い、ホテルに連れ込み、優しく抱く。

だが、昂ぶってきた男はやがて本性を現す。

彼は私の目を見つめながら、世紀を結合させたままで、私の首を締めるのだ。

映像が、頭の後ろに見える。

まるで、後頭部がスクリーンにでもなっているように。

息が荒くなる。まっすぐ家に帰れない。

私の足は、何かを求めるように、流川へと向かって行く。

普段通勤に使うバス停から1本入っただけで、街は一気にいかがわしくなる。

心のどこかで、私を殺す男との邂逅を願いながら、ゆっくり、ゆっくり、のろのろした足取りで歩く。

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