TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

はぁ…告白って言われたってなぁ…

蒼は再び悩んでいた。

すると……

アスカ

あれ?蒼君じゃん

アスカ

どうしたの?

あ、古寺さん……

アスカ

悩み事?

アスカ

家来る?

いや、いいよ……

アスカ

いいからおいで!

う、うん……

アスカ

ただいまー!

お、お邪魔します…

抱羅來

おかえり。

抱羅來

友人君もいらっしゃい

祥氷蒼です、お邪魔します

アスカ

紹介するね!

アスカ

この人は同棲してる彼氏の四宮抱羅來(シノミヤ ダラク)君!

よろしくお願いします、四宮さん…

抱羅來

抱羅來でいいよ

アスカ

抱羅來君、蒼君ね、なにか悩んでるっぽいの…

抱羅來

……

抱羅來

蒼君、ちょっと図書館に行こうか

え?はい……

アスカ

あ、じゃあ私夕飯作っとくね!

抱羅來

それはやめて

アスカ

はい……

抱羅來

……

抱羅來

この本とかどうかな

……恋愛物?

抱羅來

なんか、今君が求めてるのがこういう系統なような気がして。

……

確かに、僕の悩みは恋愛に関するものですね……

抱羅來

やっぱり。

抱羅來

1度ここで読んでみてよ。

抱羅來

読んだ後の感想とか、解決しなかった悩みとかあったら教えて

分かりました…

蒼が本を読み始めると、抱羅來はいくつか本を選び、蒼の隣に座って本を読み始めた。

(読書好きなのかな…)

ある日、少女は好きだった男子に告白した。

しかし少女は男子に振られてしまった。

中2のバレンタインの話だった。

少女はそれから1年間、彼のことを忘れることは出来なかった。

ずっとずっと目で追い続けていた。

すると、中3の一学期頃から目が合うようになった。

少女は見すぎて目が合っているのだと思った。

そして卒業式の日。

これが最後のチャンスだと思い、告白した。

すると告白は成功し、2人は付き合うことになった──

……

抱羅來

読み終わった?

はい

抱羅來

どうだった?

確かに、告白して忘れられなかったところは同じでしたが、目が合ったことなんてないですから…

抱羅來

なるほど、次はこっち

…わかりました

ある日、同じクラスの女子に告白された。

その時はどうとも思ってなかったから断った。

だけど、目で追いはしなかったが自然と気になるようになった。

自分に関心を持っていると気づくと気になるという心理なのだろう。

そんなある日、地震が起こった。

皆が逃げようとする中、俺は躓いて転んでしまった。

不幸なことに足を思いっきり打ち付けてしまったようで、しばらく動くことが出来なかった。

ゆっくりと立ち上がって痛みに慣れようとすると、『危ない!!』という先生の声が聞こえてきた。

直後、俺の背中に衝撃が走った。

咄嗟に振り返ると、俺に告白してきた女子が俺の事を突き飛ばした。

彼女は俺に『好きだよ、生きて』と言った。

彼女は自分の死期を悟ったのだろう。

だって俺がいた位置は……

数秒後には瓦礫で埋もれていたのだから。

つまり、彼女は瓦礫の下敷きになった。

『え……』

目を疑うことしか出来なかった。

ゆっくりと瓦礫から赤い液体が流れてきた。

そう、血だ。

『逃げるぞ!』

先生が俺の手を引っ張る。

逃げ出す間、俺は彼女のことを考えていた。

そこで俺は気付いたんだ。

彼女のことが好きだったんだって──

……読み終わりました。

抱羅來

どうだった?

悲しいお話でした。

片方が死んでから両想いであったことを自覚する…

とても悲しいと思いました。

抱羅來

……

抱羅來

僕はね、手遅れになる前に気持ちを伝えた方がいいと思うんだ。

抱羅來

確かにこれは小説の中の世界、いわば作者の妄想。

抱羅來

だけど、現実で起こらないとは言いきれない。

抱羅來

だからね、君も、両想いかどうかは置いといて、手遅れになる前に、勇気を持って、告白をした方がいいんじゃないかって思うの。

……どうして僕が1回告白をしたってわかったんですか……?

抱羅來

……ふふっ、秘密

じゃあ、お2人の付き合い始めたきっかけを聞いてもいいですか?

抱羅來

……いいよ、少し長くなるけどね。

大丈夫です。

これは5年前のこと。

僕はこの図書館で働き始めていたんだ。

ここでアスカと出会ったんだよ。

アスカ

(今日はどんな本借りようかな〜)

アスカ

(でも結構読み尽くしちゃったからなー…)

抱羅來

……

アスカ

(あ、あの人最近よく見るなー…)

アスカ

(最近働き始めたのかな?)

アスカ

すみませーん

抱羅來

はい?

アスカ

私結構ここの本読んでて、新しい本を探したいんですけどー…

アスカ

おすすめの本ってありますか?

抱羅來

……そうですね…

抱羅來

少々お待ちください

そして僕は数冊の本を持ってきたんだ。

抱羅來

こちらのシリーズはいかがでしょうか?

アスカ

あ、これ読んだことないやつだ。

抱羅來

ぜひ読んでみてください

アスカ

ありがとうございます!!!

アスカ

早速読んでみます!!!!

抱羅來

図書館ではお静かに。

数日後。

アスカ

司書さぁぁぁぁん!!!

抱羅來

図書館ではお静かに

アスカ

オススメしてもらった本すっごく面白かったです!!

アスカ

他にオススメありますか!?

抱羅來

分かりました…でも図書館で話されると迷惑になるのでせめて仕事終わりにお願いできますか…?

アスカ

それなら連絡先交換しましょう!

抱羅來

はい…

 

そして連絡先を交換して、本のオススメの会話をしてたんだ。

そんなやり取りをするうちに、アスカのことが気になって、友達として付き合うようになった。

で、そうやって接してたら、僕もアスカも互いに感情を抱くようになって、アスカから告白してきたんだ

抱羅來

それが僕とアスカの付き合い始めたきっかけ。

そうなんですね…

抱羅來

どう?君も告白する勇気出た?

…はい、今度、告白してみます。

抱羅來

うん、頑張ってね

ーあとがきー

悠穂

ども!悠穂です!

悠穂

今日久々に学校行ったんよ

悠穂

だから今日は投稿頻度が遅めとなっております

悠穂

ついに菜乃羽に告白する勇気を得た蒼。
菜乃羽はどうするのか。
結末はどうなるのか──

悠穂

次回、「美結と彰杜」

悠穂

乙つー

恋を、感情を、教えてください〜第3幕〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

23

コメント

2

ユーザー

ダルぅぅぅぅ!!←あだ名だと伝わんないから アスカ…図書館でもうるさいのね…←

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚