- SEVENTEEN 〜編 -

次の日も、その次の日も、 お兄ちゃんは、お見舞いに来てくれた。

雨の時も、暑い天気の時も。

練習で疲れた日も、 忙しい日も。

何があろうと、 欠かさず、私のところにきてくれた。

いつも、ただ外を眺めるだけだったけど、 お兄ちゃんが来て、変わった。

『明日が待ち遠しい』

『まだ生きていたい』

そういう感情が、込み上げてきた。

そして、 - 2ヶ月後 -

最近、苦しくなる日が、多かった。

それに、お兄ちゃんも、 ここ1週間くらい、きていない。

忙しいのかな･･･。

呼吸を、しっかり整える。

でも、いろんな感情が込み上げてきて、

どんどん、苦しくなっていくばかり。

もう諦めよう。

お兄ちゃんとの約束、 叶えられなかった。

最低だよ、こんな私。。

お兄ちゃん、このこと知ったら、 どう思う、かな･･･

必死に息を整えながら、 お兄ちゃんと、名前を呼ぶ。

『あぁ、私って幸せだな･･･』

そして、私は息を引き取った。

- すんちょる視点 -

今日は、デビュー日。

仕事が終わり、 ○○に1番に伝えたくて、

メンバー全員ではこれなかったけど、

これたメンバー、 はに・しゅあ・ほしで、 ○○の病室に向かう。

ｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬ

その時、 いきなり、お医者さんが、現れた。

そんなの、聞いたこともない。

初耳だ。

ましてや、 俺の夢が叶った日に、亡くなるなんて･･･

そう言って、お医者さんは、出て行った。

俺は、しゃがみ込んでしまった。

大切な人が亡くなるとは、 こういうことなのか･･･

その時、 お母さんと、お父さんが来た。

おんまが、悲しい目をして、言う。

俺は、嫌だったけど、

はにに強引に連れて行かれ、 病室を後にした。

- 約6年後 -

今俺たちは、

いっぱいの観客に恵まれて、

コンサートをしている。

○○、天国から、見てる？

○○は、

“ ずーっと俺の、 1番のファンだからね ”。

- 私はお兄ちゃんの ” ファン ” 後編 -

- END -