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季節は移り 袖が少し暑く感じ、 蝉がうるさく感じる季節となった
教室中に響いた聴き慣れた声 チョークの音 蝉の鳴き声
チョークで白くなった手 少し気怠げな表情 ピアスをしていない耳
せんせーからする甘い飴の匂い 夏らしいジメッとした匂い
いつも以上に先生らしいせんせーは
何処か新鮮だった
授業退屈、めんどくせぇ~
暇で蝉が鳴いている窓を眺め、想いを馳せる
(バシッ
悟
白
悟
悟
白
せんせーは悲しげな顔で俯いた
俺は一気に罪悪感に襲われて
とても申し訳ない気持ちになった
悟
白
白
悟
罪悪感を抱いた自分が馬鹿みたいだと思った
白
白
悟
白
せんせーは俺の頬を常りながら笑みを零した
白
白
悟
白
本当は食べてないけど 食べてないなんて言ったら怒られると思った
だから、俺は嘘を吐いた
悟
白
白
白
悟
今度は沈黙ではなく せんせーの下手くそな鼻歌が聴こえた
白
悟
悟
白
飴には「V」と書かれていた
訳が分からなくて、俺はせんせーに聞いた
悟
白
悟
白
白
悟
悟
白
悟
白
白side
白
白
彼は首を振って周りを見渡した
彼の白い髪の毛からふんわりと花の香りがした
悟
悟
白
本当はもっと話していたいなんて
欲深いだろうか
悟
初めてみた笑顔
その笑顔をどうしようもなく愛おしく想った
白
大きな手を振りながら彼は
教室を出た
悟
傑
硝子
悟
悟
ガラガラ
白
悟
傑
白
白
硝子
白
いつも弱音を吐かないせんせーが 疲れたと言った
実際もっと疲れているんじゃないか とすら思った
白
白
傑
悟
白
白
白
傑
白
悟
白
白
ガラガラ
夜蛾
白
夜蛾
白
夜蛾
夜蛾
白
夜蛾
夜蛾
白
傑
白
悟
白
悟
悟
白
硝子
悟
白
傑
硝子
悟
白
悟
白
白
悟
白
硝子
今度は硝子と傑の声が教室に響いた
悟
傑
白
実はいらないなんて言ったけど 飴になんて書いてあるのか幼子のように 楽しみにしていた
悟
次にすぐ飴を見つめた
そこには「L」と書いてあった
前までは砂糖の塊としか思っていなかったけど 今ではせんせーと俺を繋ぐ唯一の物だと思う
悟
悟
白
白
悟
この人はまた次が気になるような言い方をする
次なんてあるのかどうかすら分からないのに