飛び降りようとしていた
彩アヤ
キャーーーーーー
羽陽ハル
えっ?彩何!?
彩アヤ
は…羽陽…
彩アヤ
ねえ!!あそこ!!
彩アヤ
真君が…真君がぁ…
羽陽ハル
えっ?真?
私が目を向けると
そこには屋上に立つ
真の姿があった
羽陽ハル
はっ!!
羽陽ハル
ちょっ!行ってくる!!
バンッ!!!!
真シン
ビクッッ
羽陽ハル
真!!
真シン
彩…
羽陽ハル
ねぇ!!何してんの?
羽陽ハル
こっち来てよ!!
真シン
無理だよ…笑
真シン
もう僕には何も無い
羽陽ハル
ピアノは?
羽陽ハル
ピアノあるじゃん!?
真シン
辞めたんだって
羽陽ハル
何で?
羽陽ハル
ピアノ大好きだった真がピアノ辞めるわけない!
羽陽ハル
何かあったの?
羽陽ハル
それとも…
羽陽ハル
飽き性だから?
羽陽ハル
飽き性だからすぐに辞めるの?
羽陽ハル
大好きだったものも辞めちゃうんだ
羽陽ハル
何してんの!?
羽陽ハル
そんなことd
真シン
うるさいなぁ!!
真シン
何だよ皆して飽き性飽き性って!!
真シン
誰一人確かめなかったくせに!!
真シン
変な噂ばっかたてやがって
羽陽ハル
…
羽陽ハル
何かあったの?…
真シン
今更かぁ…
真シン
まぁいいや
真シン
隼人のせいだよ
真シン
僕がすぐに辞めたり、捨てたりする理由
真シン
僕が好きな物を否定するだけ否定した
真シン
でも、誰か止めてくれると思った
真シン
でも君たちは見てるだけ笑
羽陽ハル
…でもさ
羽陽ハル
小学校の時とか皆で楽しそうに笑ってたじゃん…
真シン
ん?笑
真シン
笑ってたら幸せなの?
真シン
薄ら笑い
作り笑い
苦笑い
独り笑い
馬鹿笑い
嘲笑い
作り笑い
苦笑い
独り笑い
馬鹿笑い
嘲笑い
真シン
笑ってても違う事はあるんだよ…
羽陽ハル
…
真シン
…ごめん言い過ぎた
羽陽ハル
ピアノ…何でやめたの?…
真シン
隼人が女子みたいな事辞めろよって
そんなことする暇あんの?wとか
そんなことする暇あんの?wとか
真シン
十何年間ずっと飽きずに言ってきたよ
真シン
そうする内に
真シン
僕がピアノのする理由とか
真シン
やる意味とかわかんなくなってきた
羽陽ハル
…
説得の末、真は飛び降りる事を 辞めた
羽陽ハル
はぁ…
羽陽ハル
本当、驚かさないでよ笑
真シン
ごめん笑
真シン
でもさ
真シン
皆が止めない理由ってなんだったんだろうね
真シン
皆と違うと思われてた僕を助けると自分も違うものになるから?
真シン
皆同じじゃないとダメだったの?
羽陽ハル
そんな事ない…
羽陽ハル
確かに皆同じように過ごしてる
羽陽ハル
自分らしくって事忘れてる
真シン
自分らしくしたら馬鹿にされる世界
真シン
不思議だよね
真シン
自分らしくしなさいって言うくせに
真シン
周りと同じようにしなさいって
羽陽ハル
本当それ笑
真シン
…
真シン
て言うか羽陽ってさ
真シン
色んな部活とか習い事とか転々としてるよね
羽陽ハル
あーうん
羽陽ハル
なんか続かない笑
真シン
…
真シン
それってさ
『飽き性』だから?