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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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吉田

こんにちはー

201号室のお姉さん

こんにちわ

吉田

あの、今日203号室に引っ越してきました。

吉田

よろしくお願いします

201号室のお姉さん

あら、そうなの?

201号室のお姉さん

こちらこそよろしく

ガチャンとお姉さんは201号室に入っていった

吉田

(めちゃくちゃ美人だった)

202号室のおじさん

お、新入りさんかい?

吉田

あ、203号室に引っ越してきました

吉田

よろしくお願いします

202号室のおじさん

よろしくー

おじさんは202号室に入っていった

吉田

(めちゃくちゃ気の良さそうなおじさんだ)

吉田

あと挨拶できてないのは隣の204号室の人か

吉田

いい人だといいな

ドンドン

吉田

ん?

ドンドン

吉田

(隣の部屋からだ)

吉田

(204号室の人かな)

ドンドンドンドン

吉田

(何やってるんだ?)

ドンドンドンドン

吉田

(なんかやだなぁ)

吉田

(うるさいし)

吉田

(けどまぁ、明日挨拶した時に言えばいいか)

翌日の夜

吉田

結局204号室の人には会えなかったな

吉田

昼間出入りしてる様子はなかったけど

吉田

夜の仕事の人なのかな

ドンドン

吉田

(……また?)

ドンドン

吉田

(困ったな)

ドンドン

吉田

(最初が肝心って聞いたことあるしな)

ドンドン

吉田

(思いきり叩き返してやれ)

ドン!!

吉田

……

吉田

(お、静かになった)

ドン!ドン!ドン!ドン!

吉田

(うわ!)

吉田

(さっき以上に叩いてきた)

吉田

(明日管理会社から注意してもらおう)

吉田

もしもし

管理会社

もしもし

管理会社

○×管理会社です

吉田

○○町2丁目のAアパートの吉田ですけど

吉田

実は隣の204号室の人が夜に壁を叩いてるみたいでうるさいんです

吉田

注意してみらえませんか?

管理会社

○○町のAアパートですね……

管理会社

……

吉田

もしもし?

管理会社

あのーすいません

管理会社

そのアパートには現在吉田様しか入居しておりません

吉田

え?

管理会社

ですので、だれかが壁を叩くはずはないのですが……

吉田

いやいや、201号室にも、202号室にも人住んでますよ

吉田

俺、挨拶しましたよ

管理会社

そんなはずはありません

管理会社

吉田様以外は住んでいません

吉田

……

吉田

すいません。引っ越ししたいんですけど

男性

それで引っ越してきたんですね

吉田

はい

吉田

怖くて堪らなかったです

男性

つまりはそのアパートは事故物件だったんですね

吉田

建物自体は新築でした

吉田

でも、気になって調べたんです

男性

それで?

吉田

アパートが建つ前は駐車場だったみたいですが、駐車場になる前はアパートだったみたいなんです

吉田

作りは今建っているアパートと全く一緒だったみたいなんですけど

吉田

家事で全焼したみたいなんです

男性

ということは、そのお姉さんやおじさんは……

吉田

はい。その火事に巻き込まれて亡くなった方たちなのではと

男性

そのドンドン叩く音は、逃げ遅れた人が必死に助けを求めてた音だったのかもしれませんね

吉田

自分もそう思います

吉田

すいません。引っ越してきたばかりなのにこんな話

男性

構いませんよ

ピンポーン

男性

……誰か来たみたいですね

吉田

はい。ちょっとすいません。

ガチャ

女性

こんにちわ。隣の204号室に引っ越してきた者です

女性

これ、つまらないものですが

男性

……204号室ですか?

女性

??

女性

はい。隣の204号室です

男性

そんなはずはない

男性

204号室の人なら、今俺の部屋にいますよ

男性

今お茶を飲みながら話していたんですから

女性

え?

女性

何を言ってるんですか?

女性

私は今隣から来たんですよ?

吉田

疑うなら本人に聞けばいい

吉田

そうですよね?

吉田

……

女性

……

吉田

あれ?

女性

誰もいないじゃないですか

吉田

え? さっきまでそこに座って……

女性

……

女性

私はこれで失礼します

女性

変な人

吉田

……

吉田

俺は一体誰と話してたんだ?

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