タクシーの揺れでバランスを崩し そのまま陽の肩に寄りかかった堂珍
陽
突然の出来事に動揺している陽だったが、自分に寄りかかったまま眠っている堂珍の姿が気になりチラリと横目で様子を伺ってみる
堂珍
陽
なんて美しい…
ハッ!ダメだダメだ!私はマネージャー…私はマネージャー…私はマネージャー…。)
窓から入ってくる夜のネオンの灯りが堂珍の顔をキラキラと照らし、その白く澄んだ肌と彫刻のような顔がいつもの何倍も美しさを増しているように見えた…
陽
堂珍さんのお家に着くまでこの言葉をずっと唱えていよう…。)
堂珍
堂珍の体が陽の方へ傾き 更に顔の距離が近くなる
陽
もしかして堂珍さん起きてる?わざと?いやそんな訳ないか…早く家に着いてくれぇ!気が保たないよー!)
思わず体に力が入る陽。
陽
しばらくしてタクシーは堂珍の家の近くに差し掛かった。
陽
体に力が入りっぱなしで辛い…
相変わらず堂珍さんは眠ってるけど、そろそろ起こさないと。)
陽
肩を軽く叩きながら堂珍を起こす陽。
堂珍
陽
堂珍
いえぇい……。Zzz
陽
いえぇい、て…
陽
陽は少し強引に堂珍を起こす
堂珍
陽
タイミング良くタクシーは堂珍宅のマンション下に到着。
堂珍
なんでえ?
陽
堂珍
陽
堂珍
陽
それに川畑さんも寝落ちしちゃって帰りましたよ。
堂珍
陽
とりあえずタクシーから降りてください!
堂珍
ガサッゴソッ…
陽
コケないでくださいよ?
堂珍
あ…
バサッ タクシーを降りた途端、歩道のわずかな段差に躓きコケた堂珍。
陽
早速、コケてるじゃないですか…
堂珍
陽
タクシー運転手
ありがとうございました。お気をつけて!
ブォーン… 走り去るタクシー
ヨレヨレの堂珍を抱えマンションのエントランスまでなんとか移動した陽
陽
堂珍
陽
ガチャッ ウィーン。
陽
堂珍
陽
いや、大丈夫じゃないですね。
申し訳ないですけど、お家に入ったのを見届けてから帰りますね。
堂珍
陽
ほら、行きますよ!
堂珍
陽
ガチャッ
陽
やっと着きましたよ、お家!
堂珍
ありがと……Zzz
陽
ちゃんとベッドまで行って寝てくださいー!
堂珍
陽
堂珍
陽
(こんな状況のまま帰れない。)
陽
堂珍の体を強引に引っぱり ベッドルームへ運ぶ陽。
堂珍
陽
堂珍
陽
ようやく起き上がり目を虚ろに開けフラフラと歩き出した堂珍。
堂珍
陽
陽
陽
おやすみなさい。
ガシッ
堂珍
陽
堂珍は帰ろうとする陽の腕をおもむろに掴み引き留めた。
陽
なんでってどういう意味ですか…///
堂珍
陽
堂珍さん酔っ払っておかしくなってますよ!
堂珍
陽
私は帰ります!
堂珍
陽
(なんなんだこの目の前にいる最強にヤンデレな生き物は…。)
堂珍
陽
堂珍
陽
(いつもあんなにクールでミステリアスな雰囲気なのになんなの…!こんなの反則すぎる。)
ギュッ 堂珍の陽の腕を掴む手に更に力が入る。
陽
力強いですって!
堂珍
陽






