TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

薄水色が零れる

一覧ページ

「薄水色が零れる」のメインビジュアル

薄水色が零れる

8 - 8話(HappyEND)

♥

123

2023年03月25日

シェアするシェアする
報告する

ガチャッ

sn

…ここは…?

扉を開けると、廊下の暗い雰囲気とは違い、太陽の光に照らされている部屋があった。

sn

扉を開ける前は病院にいたのに…

窓があったため、外を眺めると、ここは軍に似ている事が分かった。

sn

……

探索していると

sn

!これ、ショッピくんの…

紫色の彼がよく身につけていたヘルメットが見つかった。

sn

大切な物って言っていつもかぶってたのに…

俺は何を思ったのか、ヘルメットをかぶった。

sn

…!?

ふわっと身体が浮いた。

sn

…そういえば、ここに来てから身体が軽い…?

sn

…窓から降りてみても…今なら平気な気がする…。

ガラガラ…(窓)

syp

ふぅ…たまには息抜きもええな。

俺は今、軍の敷地内を散歩している。

syp

ここは…くそ先輩が指導してる所か。

小声でそう呟くと、遠くからこちらに手を振っている人が見えた。

syp

…はぁ。

kn

ショッピ〜!

syp

くそ先輩……

案の定、水色が来た。

kn

ん?

syp

どうしたんすか?

先輩は、俺を見ると首を傾げた。

kn

ショッピお前、ヘルメットは…?

syp

え…

慌てて頭を触ると、サラッとした感触がした。

間違いなく、これはヘルメットのでは無く、髪の毛だ…。

syp

…部屋に忘れましたっす。

kn

……ぷっw

syp

kn

あ゛ぁぁw

syp

うるさいっす…!

kn

あ〜笑った…w

syp

はぁ。

一気に居心地が悪くなったため、部屋に戻りヘルメットを取りに行った。

俺はふわっと地面に足をつけた。

sn

ここ、ほんとに軍そっくり。

今いる庭は、棟のすぐ隣にある。 俺が居た軍も、庭がすぐ横にあった。

sn

…もしかして、あそこから出れた…?

sn

……なんて。そんな事無いか…。

sn

…医務室にでも行こうかな

直感でそう感じた俺は、すぐさま行動に移した。

syp

ヘルメット…

syp

あれ?無い…。

俺は部屋に置きっぱなしにしていると思い、部屋に来たのに、ヘルメットは見当たらなかった。

syp

……どこいったんだろ。

その瞬間、ふわっと風がそよいだ。

syp

あれ。窓…開けてたっけ?

俺は、記憶を蘇らせても窓を開けた記憶は無かった。

syp

…閉めるかぁ…。

窓を閉める際、下を覗いた。そうすると

俺のヘルメットを誰かがかぶっているのが見えた。

syp

!誰…!?

目を凝らしても見えない。

syp

…誰だったんだ?

syp

じゃなくて!早く追いかけなきゃ。

そう思ったが、俺はふと思った。

syp

…今日、ペ神さんの所行ってない…。

syp

行こう。

追いかけるのは後ででいいかな。

syp

ペ神さーん……!?

syp

え…。居ない……?

俺はいつも通り、薄水色が寝ている所のカーテンを開けた。

けれど、彼の姿は無かった。

syp

なんで……??

syp

……

sn

ふぅ……。あれ?

sn

……誰か来る。

俺は、すぐにベッドの下に隠れた。

そうしていると……

syp

ペ神さーん

sn

!!

俺が凄く会いたかった、

俺の背中を押してくれた、

syp

あれ……?

紫色の彼が居た。

sn

……っ。

紫色は立ち止まってしまった。ここに本当は誰か眠っていたのだろうか。

眠っていた人が居なくなって、立ち尽くしているのだろうか……?

syp

……

そんなことを思っていると、俺の目の前に、彼の顔が見えた。

syp

……

ベッドの下から……誰かの気配がした。

バッ!

俺は直ぐにベッドの下を見た。

そうすると、何が起こったのか、

ずっと会いたかった

薄水色の姿があった。

syp

え。

syp

え。

sn

ショッピ……くん。

syp

ペ神…さん?

syp

なんで……なんで……!?

sn

ふふっ

彼の瞳から、大粒の雫が零れ落ちた。

sn

ショッピくん……!!

それを見た俺は、つられて泣いてしまった。

syp

ペ神さんっ!

sn

…俺に声を掛けてくれて……ありがとう。ニコッ

なんで。なんで?なんで、

ずっと会いたかった、ずっと目を開けて欲しかった

薄水色の彼が、俺のヘルメットをかぶっているのか。

そんな事はどうでも良く、今はただ、彼に逢えたことが嬉しい。

sn

俺に声を掛けてくれてありがとう。ニコッ

syp

!はい!

sn

……ふぅ。

俺は、あの時。

何が起こったのか分からなかった。 今もよく分かっていない。

けれど、俺と彼の考えでは、

2人の「会いたい」という強い気持ちが

奇跡を起こした

と考えている。

sn

まぁ、逢えてよかったよ。

syp

そうっすね…w

syp

もう、離しませんし、1人だけに辛い思いはさせません。

sho

おいおい!お前ら2人だけでいい感じになんなや!

kn

そうだぞー!

syp

くそ先輩。うるさいっすよ

kn

!なんやてお前ぇぇぇ!

sn

シャオロンも。みんなに教えないなんて、酷いぞ〜?

sho

みんなには気づいて欲しかったんやって!何回言えばいいんや!

ci

ジー ( ˙-˙ )

sho

……そんな目で俺を見んな。

ci

……どう思う!?グルッぺン!

gr

そうだぞ〜。酷いぞーシャオローン

sho

総統までそんな事言ったら終わったやん。

tn

ほら。グルさん。お前は仕事が終わってない。

gr

ぐっ……!

sn

何してんだか……w

……俺はあの時、薄水色の液体が零れてしまったが。今はもう、零さないよ。

1人じゃないから。

この作品はいかがでしたか?

123

コメント

1

ユーザー

BADEND、欲しいですかね?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚