テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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君のことをずっと

第51話 - 初詣

359

2024年02月25日

#えとさん

#ゆあんくん

#ゆあえと

#青春恋愛

#TL

#大人ロマンス

りりる

俺らは2人で初詣に来た

風が冷たく、思わず目を閉じる

鼻がジーンとして痛い

うー…寒っ…

隣でetさんが震えて

俺は口元までマフラーを引きずり上げる

yan

おでん持ってこればよかったかなぁ…

いや、いりません…w

冗談言い合って、2人で笑って

ただ、それだけでよかった

それだけで幸せだった

…あ、そうだ

おみくじ引かない？

yan

おーいいじゃん

私去年大吉引いたから

今年も大吉かなぁ〜？

yan

いやでもetさん運悪いしなぁ

いやいや、そんなことないけどなぁ？w

おみくじを引いて

etさんと合流する

yan

どうだった〜？

…んー……

明らかにテンションが下がっている

yan

…漢字読めない？

……馬鹿にしてる？

yan

ごめんって〜w

yan

んじゃあ…紙かして

え…ちょっと…それは…

etさんが紙を持っている手を背中の後ろに隠す

yan

ん、ほら…

紙を持っているetさんの手の手首をぎゅっと握って

俺の方へ優しく引っ張る

きゃっ…

etさんが俺にもたれ掛かり

さっきよりも距離が縮まる

yan

も〜らい

etさんの手の力が抜けたときに

紙を引っ張って取る

あっ…ねぇ、ずるいって〜

etさんが俺から離れようとしたときに

俺は握っていたetさんの手首から

撫でるように手まで下ろす

etさんの指の間に俺の指を滑り込ませて

ぎゅっと離れないように握る

っ…

yan

…いい？

…手、繋ぐだけね

今は寒いからなのか

etさんの頬が紅潮しながらも

そう伝えてくれるetさんに

愛おしくて頬が緩んで

そのまま抱きしめたいという欲望に襲われるが

ぐっと堪えて、その分手に力を入れる

yan

……よし、じゃ見ちゃおっかな〜

えっちょ…

紙に書かれた文字を眺める

yan

えーっと…大凶…

ああ〜〜っ…

etさんが片手で顔を隠す

最悪……

yan

…ある意味すごいよ

慰めなくてもいいからぁ…

……じゃあもう、yanくんの見せてよ

yan

あ、俺の？

ポケットに手を突っ込んで

紙を探る

yan

…あ、あった…はいこれ

紙を取り出して

etさんに見せる

…だ、大凶…？

yan

…まーね

…わ、私たち今年大丈夫だよね？

yan

…ま、おみくじが一緒ってことは

yan

今年はずっと一緒にいろってことでしょ（？）

…？

い、いいこと…だよね？

yan

ん、なにこの匂い

しばらく歩くと

甘い匂いが漂っている場所に来た

お、屋台だ〜

yan

小腹空いてたし、ちょうどいいかもね

yan

なんか食べたいのある？

…あ、いちご飴食べたい！

ほら、あそこにあるし

yan

いいね〜

yan

じゃ、買いに行くぞ〜

はぐれないように

しっかりと手に力を込めてから歩き出した

いちご飴や他にも色々なものを買って

人気のない場所に移動する

yan

お、ここらへんでいっか

近くのベンチにetさんが腰を掛け

俺もその隣に腰を掛けようとしたとき

プルルルルル

と、電話がなる

yan

…

切ろうかなと、スマホを取り出したら

…あ、出てきていいよ

私、ここで待ってるから

ニコッと微笑んでくれるetさん

yan

…でも

大丈夫だって〜、移動するつもりないし

先に食べたりもしないから！

yan

…

違う

yan

…そっか

そうじゃなくて

男に声を掛けられないか心配で

だから今まで手を繋いだりして

男避けしてたのに

ほら、行ってきていいよ

yan

…うん、わかった

後ろ髪を引かれながらも

そっとetさんから離れた

yan

…うん、うん、そう…わかった

yan

それじゃ…

電話が終わって

急いでetさんに向かって駆け寄ると

yan

っ…

１人の男に話しかけられていた

yan

…（やっぱり…）

はるひ

…最近どう？元気にしてたん？

うん…戻って…来てたんだ

はるひ

覚えてくれてたん？嬉しいわ(笑)

男がetさんに一歩近づこうとした瞬間

yan

っetさん！

と、思わず叫ぶ

……あ…yan…くん…

はるひ

……邪魔しちゃったか、ごめんな

と、言い残して

1人の男が去っていく

yan

……なんかあったの？

etさんの隣に座って

顔を合わせる

…道聞かれただけだよ

ほら、このいちご飴の場所とか…！

必死にそう言っている…けど

yan

…ふーん

本当のことを言えないほど

俺…頼りない？

…あ、ほら…！食べよ食べよ！

そう言って、etさんがいちご飴を食べる

yan

…美味しい？

うん…！美味しい！

yan

まじ？なら…１個頂戴

ん、いーよ

俺にいちご飴を差し出してくれる

そのetさんの手をぎゅっと握って

優しく引っ張って

etさんの頬に手を添えて

唇に軽いキスを落とす

そして堪えきれなくなった抱きしめたいという欲望で

思わずぎゅっと抱きしめる

ん…っちょ…手繋ぐだけって言ったじゃん…

yan

…大丈夫

yan

ここらへん人いないから

…でも…恥ずかしいから…

チラッと、etさんと顔を合わせると

パチっと目が合う

yan

…こーやって目、合わせてくれるのに？

そう言って、また頬に手を添えると

…っも〜…

赤面だけど、嬉しそうに微笑んで

そっと目を閉じてくれるから

承知の合図だと思い、ぐいっと顔を近づける

さっきのあの男のことがまだ頭の片隅に残っているが

でも…大丈夫

yan

…（大丈夫、etさんは…俺のこと好きでいてくれてる）

そう言い聞かせて

優しく口づけをする

いつもより、いちご飴のせいか甘く感じた

でも、心は

yan

…

yan

…（気にしないほうが…いいか）

yan

…

ちゅっ…

君のことをずっと

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はやめ！？最高です…😭💕

りりる

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