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昔から、幸せは主人公が持つ物だと思っていた。

Nakamu

楽しい、なぁ…

ただ同い年の子と遊んで、ただ優しい両親と笑って。 そこに在った幸せを、ただ享受していた。 それは、

Nakamu

みん、な…?

呆気なく壊されていった。

Nakamu

な、んで

国が行った理不尽な制裁で、小さな村は燃えて。 ついさっきまで感じていた人の温もりはもう無く、 嫌になる程に熱い赤と冷たい肌が転がっていた。

Nakamu

俺だけ、置いてったの

ただ一人生き残って、孤児院に拾われてから。 幸せだったから、不幸になったんじゃないかと。

Nakamu

そ、っか

そう、考えた。

ある日、道に迷う旅人を見つけた。 俺は大人を旅人の方に連れて行き、案内を頼んだ。 ━━正解を引き当てた気がした。 不幸にならない為に、脇役でいればいい。 苦難を乗り越える正義のヒーローや、それを支える仲間じゃない。 彼等に手を貸し見守って、ラストシーンには登場しない。 そんな脇役でいればいいのだ。

そう思いついて六年後。 十五になった俺は孤児院を出た。 コツコツ貯めていた金で部屋を借り、事情を話して雇ってもらった店で働いた。

Nakamu

…あ、ぁ

それでも。

Nakamu

また、かぁ…

また、壊されてしまった。 あの日と変わらない赤と熱が、また俺から全て奪った。

そうか、俺は幸せを望んではいけなかったのか。 ならばなにを糧に生きればいい? 答えは案外直ぐに出た。

Nakamu

国を、変えよう

もし。 もしこのまま、この世界が続いたとして。 それは、王族が笑う物語になるだろう。

Nakamu

違う。

俺が好きな物語は、そんなのじゃない。 もっと幸福に満ち足りた、ハッピーエンドに変えてやろう。

Nakamu

その為に。

俺が、動こう。 革命軍を作って、主人公を据え置いて。 彼等に幸せになってもらおう。 それが叶えば。 きっと俺は、事足りる。

Nakamu

…よし

目指すは不幸の無い未来。 目標に向けて駆け出した。

革命を叫ぶのはきっと

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