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昔から、周りは欲に溢れていた。 スラム街じゃまあ、それも当たり前で。 恐喝、強奪、窃盗。物を手に入れる為なら何でもあり。 僕みたいな子供は、何かを手に入れてもすぐに奪われるから。だから、僕は無欲でいた。
貴族
そんな生活に、僕はあっさりと終わりを告げた。
Broooock
いいとこの貴族に気に入られたらしい。 青とも水色ともつかない、珍しい眼の色だったから。 正直、期待はしていなかった。
次に目が覚めれば地下牢だった。 どうやら僕は観賞用の人形になったらしい。何かを求める事は許されなかった。 元々物欲は皆無だったから丁度いい。
そうして数年経った時、唯一満たされている欲を見つけた。
Broooock
それが睡眠欲。 貴族が見に来る頻度は週に1回だったから、寝る時間は大量にあった。 気づいたとき、凄く嬉しかった。眠る権利を手に入れたんだ、と。
だから僕は、睡眠に関して強欲になった。 始めはただ長い時間寝ていたいだけだった。
いつからか、環境を変えたいと思う様になっていたのだ。 もっと良い睡眠の為に、もっと良い環境が欲しい。 今までで一番大きな欲だった。
Broooock
地下牢は良い環境とはとても言えない場所だった。 だから脱走した。スラム街じゃピッキングは必須だったのだ。
外で何年か聞いて驚いた。
Broooock
それでは僕は、もう15ではないか。
どこへ行こうかと彷徨っていれば、水色の目をした少年に声を掛けられた。 逃げ出した訳を話せば、なら革命軍に入らないかと聞かれた。 成功すればきっと、この国で一番良い環境が手に入ると。
Nakamu
僕は喜んで入った。それを後悔何てしていない。 だって、大事な仲間もいて、柔らかいベッドで好きなように眠れる此処が大好きだから。