ゆず
ゆず
紅葉(もみじ)
天気の良い昼下がり紅葉が真剣な顔をして俺の方をじっと見ている。
みーくん
紅葉の真剣な顔はあまり見ないせいか息を飲む。
紅葉(もみじ)
モジモジしながら何かを口ごもっている。
みーくん
そう言うと紅葉は覚悟を決めたように真っ直ぐこちらを見て口を開いた。
紅葉(もみじ)
みーくん
紅葉が最近おかしい?体調面か?
…いや、俺が紅葉の変化に気づけないわけが無い。
みーくん
紅葉(もみじ)
紅葉(もみじ)
紅葉(もみじ)
……
そういう事か。
紅葉が使用人に恋をしていることは薄々気がついてはいた。
けれど、本当は気づきたくなかった。
紅葉(もみじ)
この時、俺の顔はきっと誰にも見せられないくらい殺意に溢れている顔だったろう。
紅葉(もみじ)
みーくん
紅葉(もみじ)
みーくん
なんでもないなんて嘘だ。
紅葉(もみじ)
みーくん
みーくん
本心で無い言葉を次々口走る。
けれど紅葉にこの言葉をかけた時、満面のえみで頷いた。
紅葉を誰かに渡すことは絶対にしない。
だって
紅葉を何千年も想い続けてきたんだから。
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