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ゆず

7話目です!

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初代!そちらへ行ってはなりませんっ!

俺が少し町に出ている時だった。

初代

…………

初代は俺の傍から離れていった。

けれど、初代はずっと生きている。

現に今も紅葉に生まれ変わって生きている。

何回も生まれ変わって永遠に朽ちることは無い。

そんな初代を見て俺は初代の傍からもう離れなくないと強く思った。

俺の全てを"それ"に捧げることを条件に"それ"は俺を受けいれた。 そして俺は亡霊となった。

紅葉はこれらを何も知らない。

これは昔昔の何千年も前のお話。

みーくん

初代

初代

どうしたの!みーくん

みーくん

今日も体調がいいのか?

初代

うんっ!

初代

食べたものも口から出てこないし、咳も出ないの!

初代

どうしてかな?

初代は元々、病弱で このことを弱みだと思った東山家が"それ"に手を出し、初代に呪いをかけた。

人々はその呪いを祝福したが、"それ"は東山家許さなかった。

そうして後に、東山家は"それ"を恐れ従うようになる。

初代は"それ"に呪われた時、神様に最も近い存在になった。

そして、初代の体調は人並み程度の体調に戻っていって、幼い性格、幼い顔になっていった。

みーくん

まぁ、体調がいいことに越したことはない。あまり深く考えるな

初代

そうだよね!

本来の初代は落ち着いていて、あまり喋らない内気な方だった。

けれど、今の初代は無邪気で無知だ。

みーくん

…初代、俺は永遠に何があっても傍にいるから

みーくん

だから、初代はもう消えないでくれ

呪われる前の初代が消えてしまった時、どれだけ絶望に落ちただろう。

初代のはずなのに、全く違う別人になってしまったのだから。

初代

みーくん何言ってるの?

初代

僕はずっと、ずっと!

初代

みーくんと一緒だよ!!

初代はもちろん呪われる前の記憶は無い。

だからこそ寂しくてずっと傍にいたいと願ってしまったんだ。

紅葉(もみじ)

松里くん!みーくん!

松里(まつり)

はい!

みーくん

なんだ?

紅葉(もみじ)

これからも3人でずっと一緒にいようねっ

その笑顔は俺からいずれ離れて言ってしまうのだろうか。

紅葉は俺を見ても怯えないで接してくれる。

それは、紅葉は呪われていて全てが平等に見えるせいだ。

初代と仲良くなれたのも紅葉とこの関係をきずけているのも"それ"のおかげだ。

けれど俺は純粋に何度生まれ変わっても初代を紅葉を想っている。

誰にも渡す気は無いのに、永遠に絶対に結ばれないこの想いを俺は胸に秘めて

俺だけが今日も死んでいる。

叫んでも君には届かない【完結】

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