綾衣
侑斗
綾衣
侑斗
突然のことに驚いた。
綾衣
侑斗
クラスの学級委員の山口さんが突然話しかけてきた。
侑斗
綾衣
綾衣
侑斗
確かに不思議だろうと思った。 誰もが、昼食を食べて満たされた昼休み。 僕は一人、物置庫にいた。
綾衣
侑斗
綾衣
侑斗
倉庫を開けて読書をする人がいることは想定外だろう、誰にとっても。
まあ僕は見つかってはいけないのだから仕方がない。
綾衣
侑斗
綾衣
侑斗
綾衣
侑斗
綾衣
薄暗い倉庫の中で、ぼやけて見えなかった彼女の顔だが、 覗き込まれたせいではっきり見えた。
それは確かに山口綾衣さんの顔だった。
綾衣
彼女はそう言って出ていった。
何もせずに。
侑斗
普段、誰からも話しかけられない僕が急に、彼女に話しかけられた。
なんだったのだろう。
菊池先生
侑斗
菊池先生
侑斗
菊池先生
侑斗
菊池先生
侑斗
菊池先生
菊池先生
俺は、橋本が1年の頃から、用務員としてこの学校に来ていた。
彼は酷く恐れていたのだ。
菊池先生
数年、用務員として慣れた手つきで、集め始める。
彼の過去をを思い出しながら。
木枯らしが、折角集めた落ち葉に吹き込んだ。