裏切り者

鞄から鍵を取り出し鍵を開ける

コンビニから買ってきた弁当を机に置き 寝室に行ってベットに倒れ込む

なんて呟いて数十分携帯を触る

あーそろそろ風呂入らなきゃ

そう思いベットから立ち上がって風呂場に向かう

父親は数年前に事故で死んで 母親は病気で死んだ

俺はただ1人取り残された 周りから見れば"可哀想な子供" でも実際そんな事は無い

親なんてどうでもよかった

母親は夜遅くまで色んな男と身体を重ねて 金を稼いできて気に食わない事を言えば叩いてくるクソ 父親は俺に暴力を振るうクソだったから 親の死なんて嬉しくも悲しくもなかった

髪を拭きながら片手でスマホを色々とチェックする

Twitter、YouTube、tiktok、Instagram。

コメントは俺が辞めたことに対しての事で埋まっていた

「なんで辞めちゃったんですか」「どうして？」 「辞めないで」「理由話してください」 「意味わからないです」「やめたの？ウケるww」 「そのまま×ね」「やめてくれて嬉しいわwww」

あー、なんて言おう。

公式は俺がやめた理由については話していない

丁度いい。

急な報告で申し訳ございません この度ーーを脱退させていただきます。 理由に関しては近々詳しくお話させていただきます。 リスナーの皆様、そして関係者の皆様、メンバーの皆様、 迷惑かけてごめんね。 そして今までこんな俺に居場所をくれてありがとう。 リスナーの皆様へ 多大なる心配とご迷惑をおかけして 申し訳ございませんでした。 理由につきましては後日お話させていただきます。 約2年半、お世話になりました。 またいつかお会いしましょう。＿赤

袋から弁当を出し 温める

待っている間にこれから先の事を考える

考えただけで笑える先の事を＿＿

チーンと音が鳴る。 弁当を取り出し蓋を開け割り箸を割り食べ始める

アニメを見ながら完食へと進む

食べ終わりゴミを捨て 歯を磨いて寝室に戻る

1時間ほど携帯をいじって 明日の準備をする

面倒臭い。

ただそれだけ。 みんなに何を言われようがどうだっていい。

勉強がだるい。

何もかもが面倒くさくてだるい。

だけどあいつらがどうなっているか気になる。

ただそれを確認する為に行く

それに明日はバイトもある。

楽しくもない明日なんて来なければいいのに