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昨日の運動はしてないけど運動時間の お陰でよく寝れた気がする。 それに最近はきちんと起きれるようにもなった。 朝ちゃんと起きないと看守に怒られちゃうし。 牢屋から耳を澄ますとこつ、こつ、と 革靴で廊下を歩く音が聞こえる。 なんか、イタズラしてやろっかな… そう思いトイレのところに隠れて、 彼がこちらに来るまで待つ。 足音が段々近付いてくる。
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……誰お前。 なんて言葉は口に出さなかった。 なんと言うか、威圧感で出せなかった。
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……いや、いやいやいやいや、 気まずすぎだろ。 つかマジで誰だよ、 絶対俺この人と上手くやってけないわ。 なんか、怖いし。
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少し声が裏返って、恥ずかしがりながらも作業場まで向かう。 普通に笑ってくれたらまだ良かったけど、無言で歩き続けるし、もう気まずいったらありゃしない。 っつーか、ろくに学校行ってないし、体育とか、受けてなかったから声出しとか、苦手だし。 ゲーム中は、突発的にでてたけど、いざ出してみろって言われたら、ムズいし。 なんてぶつぶつ文句を垂れ流しながら彼の背中について行く。
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DD居ないから医務室行っても サボれないし、サボってるのバレたら 絶対怒られるだろうし。 渋々嫌がりながらも作業をしていく。 運動不足も相まってか作業が終わる頃には汗だくで、腕だったり足だったり、身体中が痛くてしょうがない。 ……こんなとこ看守に見られたら絶対笑われる…!! なんてちょっと強がって作業を続けて、やっとの思いで刑務作業の時間が終わった。
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気付けば敬語になっていて、 何も考えず彼の背中に着いていき、 お風呂で少し癒されて。 …なにか、モヤモヤする。 こう…もっと、いつもなら、 この時間も何か考えてた気がする。 湯船でゆっくり入ってると、他の囚人達の声が聞こえてきた。 今もそれでは無に等しい。
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特に何もすることが無かったので、 いつもより少し早めに風呂をあがって 牢に戻る。 アドルフ…だっけ、看守は 「お前素行いいからもう俺戻るわ」って言って夜ご飯のパンだけ渡して 看守塔らしき所に戻った。
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特に味のしない、硬いパンを食べながら独り言を呟く。 周りの牢に囚人が居ない奴の特権だな。 …少し、寂しく感じる。 いつもは就寝時間まで看守が側にいて話してくれてたし、あとたまにDDも来てたし。 牢の中の薄いベット、というか敷布団という名の布に寝転んでみたり、小窓から外を覗いてみたり、夜の隙間風に冷やされた机にぐでーってしてみたり。
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かと言って、運動不足の俺が牢の中で暇つぶしするのも苦で。
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呼び出しって言われてんだから、どうせ帰ってくんの明日って、分かってるのに。 ずっと、頭からあの兄弟が離れない。 …声が聞きたい、褒めてもらいたい。少しそんな感情が散りばめられた、拙い声で呼んでみる。
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机に突っ伏したまま、廊下に目を向ける。 ついに幻を見たか、と思って目を擦ってみても幻なんて事は無く、そこに、彼が居た。
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確かに、この刑務所孤島にあるし、ここに住んでると言っても過言では無いよな。
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…なんか、なんか分かんないけど恥ずかしい。
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牢の外からひょいひょい、と手招きされて柵に近付いてみると柵の間から手が伸びて頭に手を降ろされ、くしゃっと撫でられる。
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…嬉しいけど。
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急に名前呼ばれてビックリしたけど、看守からも撫でてくれた。 あと、なんか知らんけどちょっと、不機嫌そうになってた。
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そう言って牢屋から離れてく2人。 あんなに会いたいって思ってたの、バレてたし、…無駄にまた気分が高揚して、寝れなくなっちゃったし。
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やっぱ俺、不自由だしぐちぐち煩い奴もいるし、めんどくさい事もあるけど、ここすきかも。