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episode.7
あの計画からりうちゃんが変わった
あの計画を実行した夜
何か情報を得てすぐに僕達もここから出る事ができるだろうと
そう思っていた
けれど
翌朝のりうちゃんは
まるで別人のようだった
ほとけ
りうら
ほとけ
りうら
ほとけ
ほとけ
りうら
ほとけ
りうら
ほとけ
朝ようやく姿を現し
計画はどうだったのかと訊ねると
返ってきたのは冷たい言葉
普段のりうちゃんとは全く違う
お前は誰なのかと思うほど
1番最初に「ひどい事を言うかもしれない」と言われたが
それとはまた違った感じがする
もっとあの看守達に近づいたような…
そんな感じがした
あまりにも普段と違うりうちゃんに驚きを隠せなかった
圧のある言葉に負け
上手く言葉が返せなかった
初兎ちゃん達の前でもその冷たい言葉を放っていた
鋭く睨むような目つきで
その姿を見て初兎ちゃん達も
動揺を隠せていなかった
必死に問いかけるも冷たい言葉で遇らわれてしまう
まぁ、問いかけると言っても他の看守に気づかれないようにだけれど
そして、僕は明らかに普段と違うりうちゃんの事を考えてみた
りうちゃんが変わったのはあの計画を実行した後
もし
あの時に何かあったのなら
今りうちゃんがあそこまでしなくてはならない事があったのなら
あの時間に他の看守が居たという事になる
りうちゃんがあそこまで演技しなくてはならないほどの
余程の事があったという事になるだろう
だとするとあの時間なら誰も居ないなんて言った僕に責任がある
もし、その時に気づかれていたら
もし、その時に怪我を負わされていたら
なんて思うと気が気じゃない
でも…
ほんの
ほんの、少しだけ…
疑問に思ってしまう事がある
それは、
いくら予想外の事が起こったとして
でもそこまでする必要があるのか
という疑問だ
2人の時でさえ冷たかった
まぁ、でも…
今は僕のせいでりうちゃんが演技を強いられている
そう思おう
そういう事にする
けれど
この小さな疑問は
すぐに確信へと変わる事となった
episode.7終了
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