テラーノベル
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ソ連の自裁と同時刻。
場面は暗く狭い小屋へと移り変わる。
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な、にか、きこぇる、....。
卍
ゆっくりと細く目を開いて、知らない声の顔を見る。 だけど、顔を見ても、おれはその人の顔を知らなかった。
もぶ、...っていうのにふさわしいか。 印象に残らない汚い顔だった。
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そいつらの視線の先を見ると、 ...見たことのある顔のさんにんが、横たわっていた。
卍
ぉ、すと、... べー、.... あ、ある、ある... のどまで出かかってるけど、どうしても思い出せない。 だけど、なんとなく、大切な人の気がした。
だけどさっきまで気づけなかった、そして、冷たい空気を感じるということは、きっとこのさんにんはもう、...。
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そいつらはポリポリと頭をかく。
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そいつらは、そこまではなして、おれのほうを向いた。
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うる、...? やみいちば、....??
おれは聞いたことのあるようなないようなその言葉を反芻して、切って張って、なんとか理解しようと試みた。
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急に、首にぬるい体温を感じる。 首を手で掴まれた。 そのまま俺は引きずられて、車に乗せられた。 あのさんにんは、小屋に残ったまんまだ。
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その間も、おれはさっきの言葉を思い出して理解しようと頑張っていた。 わかるにはわかる、...はずなんだけど、どうにか心の一部、精神の一部にもやがかかっていて理解が出来ない。
そもそも、考えることじたいに難しさを感じている。 自分でものを考えるということが、ずいぶんと懐かしく感じるからだ。 きっと、おれは、しばらく自分の思考というものを破棄していた、それか、失っていたんだとおもう。
そうして、車は発車する。 うるさいエンジンの音を背景におれはまだ考える。
...あ。
おれは、さっきのことばを、ようやく理解した。
卍
口の形を、かえて、のどのおくで、....
卍
???
ひさしぶりの感覚だった。
卍
おれの声は枯れ切っていた。 だけど、なんとか、俺は、”声を出した。”
随分と長く声を出していなかったきがする。 ...そういえば、おれの声をなんにちも望んでいた人が、いたきがするな。 だれだっけ。
卍
卍
???
???
おれのめのまえはまっくらになった。
”...ナチ、” ”お願いだから、なにか、喋ってくれよ...。” ”я、もう、...壊れちゃうよ...。”
おれは、そのひとの、きぼうをまもれなかったのだろうか?
主
コメント
10件
ほんとに涙が出てしまった⋯
それえぇぇぇぇん!今回だけは私の能力で生き返らせたるから助けに行ってこい!!!!禁忌だけど私が作った魔法だ!仕方ないんだ!姉さん達や他の神に怒られようが知ったこっちゃねえ!
いやぁぁぁぁ!!!何日前にもナチが声出したような描写あったけど!!しゃべった!!ナチ君しゃべった!!!…ってソ連もう自害してんじゃん!!何してんだよバカ!!今ナチ超ヤバイ状況なんだよ!!もう誰でも良いからナチ君を助けて…!!!