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14 - IF【咲かない彼岸】『初めての友達』

♥

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2025年09月20日

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優璃

お世話になりました。迷惑、でしたよね…

胡蝶しのぶ

そんなに自分を責めないでください。怪我をしたら、いつでも私が診ますから

次の日、私は蝶屋敷から出ることができた。なんだか今日はいつもよりも動ける、そんな気がする。………気がするだけ。

胡蝶しのぶ

それと……

優璃

胡蝶しのぶ

たまには、優璃さんのお家に行ってもいいですか?

優璃

私の、家に…?

胡蝶しのぶ

優璃さんに、興味があるからでしょうか…。優璃さんのことは、まだ知らないことがたくさんありますから

胡蝶しのぶ

まずは、お友達から始めてみましょうか。どうですか?

手を握られた。変わらない、優しくて暖かい。まるで、物静かで優しいお姉様のようだった

優璃

私でよければ、是非

この日、100年死に彷徨い続けた私に、 初めての友達ができました

それから胡蝶様は、私の家に来るようになった

優璃

こう、でしょうか……

胡蝶しのぶ

上手ですね!ではそのまま……

そこでわたしは、たくさんのことを教えていただきました。髪の手入れ、ご飯の炊き方やお風呂といった日常生活に必要なことを教えてもらっては、記憶に残していました。

私が鬼殺隊に入ったことを知った胡蝶様は、時間が空けばよく私に稽古をしてくださいました。

その中で、印象に残っていることが幾つかあります。

優璃

私の刀、ですか……?

一つ目、刀です。

私は母上が使っていた刀をよく使っていますが、胡蝶様が試しに触ってみた時の最初の声が

胡蝶しのぶ

(おっっっっっっっも…っ…!?)

胡蝶しのぶ

ゆ、優璃さん…?こんなに重たいものを、使っているのですか……?

優璃

えっ、は、はい…。母上の、形見なのです…

刀が重いというのは、初めて知りました。何せ、わたしは平然と使っているものですから、胡蝶様は笑顔で困惑しているのです。どうしてなのでしょう。

そして胡蝶様は何かを察したのか、悲鳴嶼様を連れてきました。

優璃

あ、あの時はご迷惑を……

悲鳴嶼行冥

元気そうで何よりだ。しっかり食べているか?

優璃

はい…、なんとか…

最初の時と同じ、頭を撫でてくださる…。わたし、まだ2回しか会っていませんよ…?

悲鳴嶼行冥

胡蝶?何故私を…

胡蝶しのぶ

悲鳴嶼さん!試しに、これを持ってみてください!

優璃

あ、あの……

悲鳴嶼行冥

優璃、わたしは君が心配で仕方がない……

……そう言って私を抱きしめないでください潰れてしまいます

悲鳴嶼行冥

南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……

生きてますから死んでませんまだ

優璃

……………

胡蝶しのぶ

あらあら

その後、悲鳴嶼様も私の使っている刀を持とうとしましたが……

悲鳴嶼行冥

すまない胡蝶…。私ではどうにも……南無…

結果は変わりませんでした。私の刀、そんなに重いのですか……?

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

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面白いです🤣

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