優璃
胡蝶しのぶ
次の日、私は蝶屋敷から出ることができた。なんだか今日はいつもよりも動ける、そんな気がする。………気がするだけ。
胡蝶しのぶ
優璃
胡蝶しのぶ
優璃
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
手を握られた。変わらない、優しくて暖かい。まるで、物静かで優しいお姉様のようだった
優璃
この日、100年死に彷徨い続けた私に、 初めての友達ができました
それから胡蝶様は、私の家に来るようになった
優璃
胡蝶しのぶ
そこでわたしは、たくさんのことを教えていただきました。髪の手入れ、ご飯の炊き方やお風呂といった日常生活に必要なことを教えてもらっては、記憶に残していました。
私が鬼殺隊に入ったことを知った胡蝶様は、時間が空けばよく私に稽古をしてくださいました。
その中で、印象に残っていることが幾つかあります。
優璃
一つ目、刀です。
私は母上が使っていた刀をよく使っていますが、胡蝶様が試しに触ってみた時の最初の声が
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
優璃
刀が重いというのは、初めて知りました。何せ、わたしは平然と使っているものですから、胡蝶様は笑顔で困惑しているのです。どうしてなのでしょう。
そして胡蝶様は何かを察したのか、悲鳴嶼様を連れてきました。
優璃
悲鳴嶼行冥
優璃
最初の時と同じ、頭を撫でてくださる…。わたし、まだ2回しか会っていませんよ…?
悲鳴嶼行冥
胡蝶しのぶ
優璃
悲鳴嶼行冥
……そう言って私を抱きしめないでください潰れてしまいます
悲鳴嶼行冥
生きてますから死んでませんまだ
優璃
胡蝶しのぶ
その後、悲鳴嶼様も私の使っている刀を持とうとしましたが……
悲鳴嶼行冥
結果は変わりませんでした。私の刀、そんなに重いのですか……?