地味な君が好き。

好きな匂いに包み込まれた。

けど、どこか新品の匂いも混じってる。

バレてないかな。

執事姿に猫耳つけてるの、

かわいくて、ビジュ爆発してる。

彼の後ろに回り込む。

頑張って閉めようとしたのか、

少し上にしまっている。

タンクトップから覗く筋肉質な肌。

腰と首辺りにあの日の印が薄く残っている。

ちょっとした好奇心。

腰と首辺りにもう一度印をつけた。

そして、ｼﾞｼﾞｯとチャックを閉めていく。

戸惑ってる姿もなんかいいな。

遠くから声が聞こえる。

やばっ、

ばっくん、ばっくん

ドキドキした、。

あの後、竜胆に抱えられて、窓からベランダに出た。

もう、なんでこんなに素直なの。

かわいいし、惚れ直すんだけど。

竜胆のネクタイを引っ張って引き寄せた。

恥ずかしすぎて逃げた。

こんなの、恥ずかしくて死にそう。

あー、顔暑。

早く冷まれ、私の顔。

私が戻る頃には他の男子のクラスメイトは

戻ってきていて、女子と写真を撮ったりしている。

ちなみにさっき竜胆とも撮った。

竜胆の方が断然かっこよかった。

そんなとき、

続々とクラスメイトが集まっていく。

ちょっ、

焦りで心臓がバクバクしてるけど、

文化祭ムードもあって、みんな普通そう。

やばい、恨まれそう、女子から

しかも、竜胆まで腕届かないから、

身体を近づけるしかない。

撮った瞬間、竜胆の腕がすぐに離れた。

なんか気を遣ったのかな？

それとも、嫌なことしちゃった？

私は疑問を抱えながら作業に戻った。

肩組むって言ったから、比較的に距離は近くなるし、

吐息もやけに近く感じた気がした。

しかも、

凛々の、その、

胸も、当たってて、

色々思い出して、こらえるので精一杯だった。

そんな時、スマホが振動した。

凛々から誘ってくるとか、珍し。

あー、早く会いたい。

あー、勢いで誘っちゃったけど、

よかった、断られたらどうしようかと思った。

よし、私も頑張ろう

てっきり、漫画とかでよくあるのは

あとやっといてーだったから。

正直嬉しいし、助かる

思ったより、クラスの人たちは

優しいのかもしれない。