ガンッッ!!
畳にたたき付けられ、胸倉を掴まれ、上半身を起こすと開けた手が見える。
日本
謝ることしかできない私は客観的に見れば惨め以外の何物でもないだろう。
日帝
強い苛立ちが伺える表情が、自分が悪いのだと錯覚させる。
バヂッッ!!
日本
ぴりぴりとした乾いたような激しい痛みが叩かれた頬全体に広がる。
・・・・・
違う。
いつもはこんなんじゃないんだ。
いつもは優しい人なんだ。
ちゃんとした父親なんだ。
だって今も、自分のしたことに困惑している。
分かっているからこそ染みる。
優しい父を怒らす私が悪いんだ、と。
日本
悪いのは私です。
日帝
何かを掴もうとしている両手が私の方へ伸びてきている。
その瞬間に、これからされることを察知した。
息をしようとしたときにはもう遅く、首を絞められていた。
日本
私の呼吸を遮る手に憎しみが込められているのは感覚で分かった。
お前なんか生まれて来なければよかったのに。
言いたいことはだいたいこれだろう。
自分で思うのと親に思われるのは違う。
息より胸が締め付けられる。
涙が原因か酸素不足が原因か、視界がぼやけている。
抵抗したいのに、力が入らない。
首から手を離させようと力を入れても、父の手を摩ることしかできない。
頭が痛い。
床に足が着かない。
情報処理ができているうちに、早く息を吸わないと。
苦しくなるだけと分かっているのに、泣いてしまう。
日本
死にたくない。
理由も見つからないくせに。
日帝
次の瞬間には私は床に落とされていた。
日本
まだ回らない頭の中に一つ疑問が浮かんだ。
こんなのおかしくないか?
目が覚めそうになった。
やっと覚めそうになったのに、急にバクバクとうるさい心臓の音が二重になった。
日帝
私をこうしたはずの父の方が辛そうに声を震わせている。
悲壮感に、父がこんなことをするのも私のせいなのかと思いそうになる。
あまりにも強く抱きしめてくるので、息がしにくくて苦しい。
苦しくて、息ができないのはさっきと同じなのに、安心してしまっている。
きっと父も苦しいはずだ。
私が受け止めないといけないんだ。
さっきまでは恐怖の対象だったのに。
それが今私を抱きしめているなんて、おかしな話かもしれない。
不快だと感じるのが普通かもしれない。
でも、私はそこに確かな愛を汲み取ってしまった。
日本
理解した。
口元が緩む。
それを理解できるのは私だけだから。
終
日本国民
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コメント
3件
あああ〜いいよな〜。 わかる。激しく同意です。
めっちゃ分かります! あっおやすみなさい(:3[____]