母
先生!詩は落ち着きましたか?!
医師
はい。今は疲れて眠っています。
黒尾鉄朗
そうですか、、、
小爪研磨
病室には入れるんですか?
医師
でも今からもう一度、手術します。
母
どこか悪いんですか?!
医師
いえ、、、右目がまた見えやすいように。完全に見えるわけではないんですが、見えないより、ちょっとでも見えればいいかなと思いまして。
母
お願いします、、、!
詩は手術することになった。
灰羽リエーフ
詩さん、大丈夫すかね、、、
夜久衛輔
詩なら大丈夫だよ。
黒尾鉄朗
、、、俺が1番、詩のことを信じてないかもな、、、
小爪研磨
どうして?
黒尾鉄朗
詩を幸せにしたい。けど何をすればいいかわからない。今だって詩が死んだらどうしようってずっと考えてる。
小爪研磨
詩をそれだけ大事にしてる証拠だよ。信じてあげることも大事だけどね。クロが信じたいことはなんなの?
黒尾鉄朗
!!、、、詩が戻ってきてくれること。
小爪研磨
しっかり詩さんの事信じてるじゃん。詩さんなら大丈夫だよ。
夜久衛輔
研磨の言う通りだな。
灰羽リエーフ
なんか俺、難しくてわかんなかった!けどなんか研磨さんがいい事言ってるのはわかりました!
海信行
リエーフには難しかったかもね。
何分も経った。
俺は、俺の心が弱いことに気づいた。詩がこの場にいたら、そんなことを口に出して詩に慰めてもらっていたかもしれない。
黒尾鉄朗
弱いなボソッ
夜久衛輔
なんか言ったか?
黒尾鉄朗
いや、なんも。
医師
皆さん、手術が終わりました。
母
先生!詩の目は!
医師
少し見えると思います。今から起こして検査します。お母様ついてきてください。
母
はい、、、。皆はここで待っててね。すぐに戻るから、、、
音駒
はい、、、
西月詩
お母さん、、、!
母
詩!見える?!大丈夫なの?!
西月詩
大丈夫だよ、、、!
医師
検査しますね。
私の右目は少し暗い世界だった。
母
ああ、、、よかった、、、!
西月詩
、、、ねぇ黒尾たちは?
母
病室の廊下にいるわよ、、、!早く会いに行きましょう、、、!
行きたくないな
そう思った。前世の記憶が戻ってきて、気持ち悪いって捨てられそうで。中一の頃それが原因でいじめられた。
怖い。
母
行こう。
黒尾鉄朗
詩っ!
西月詩
黒尾、、、
黒尾鉄朗
よかった、、、無事で、、、
黒尾鉄朗
もう落ち着いたか?大丈夫か?
詩は泣き出した。
西月詩
あのね、、、話したいことがあるの、、、
黒尾鉄朗
おう。
それっきり詩は黙ってばかりだった。
黒尾鉄朗
ゆっくりでいいから、俺に話してくれないか?
西月詩
うん、、、
西月詩
あのね、私、前世の記憶があるの、、、。ごめん。気持ち悪いよね。黒尾が別れたいんだったら別れよ。
記憶があることを話した時、 手術が成功した時、 私の世界は
暗い世界