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いかないで、消えないでよ!じゃっぴ!アリスの幸せな思い出

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いかないで、消えないでよ!じゃっぴ!アリスの幸せな思い出

1 - いかないで、消えないでよ!じゃっぴ!アリスの幸せな思い出

♥

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2022年04月10日

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アリス

どぞ

じゃぱぱ

なぁアリス

アリス

なに?

じゃぱぱ

こうやって二人で歩くと恋人みたいだよな

アリス

ふぇ!?

いきなり、思ってもないことを言われ、へんなこえをだしたわたし

じゃぱぱ

ははっ!冗談だよ

アリス

え、えぇ

無邪気なじゃっぴのことだ 意識してない言葉を言うんだ そして私は照れる

アリス

それがずるいんだよなぁ

じゃぱぱ

ん?なに?

アリス

何もないわよ

じゃぱぱ

フンフフーン♪

アリス

て、この道ってまさか、
じゃっぴの家?

じゃぱぱ

そうなんだ!

じゃぱぱ

今日は俺の料理を食べてもらう!

アリス

帰るわ

じゃぱぱ

ちょちょちょ!待って!

アリス

なによ?

じゃぱぱ

今回は大丈夫だから!
多分美味しいはずだから!

アリス

前もそう言って食べたけどやばかったわ…

アリス

それに多分って付いてる時点で、恐ろしいイメージしかないわ

じゃぱぱ

まぁいいから行こ!

アリス

………………

じゃぱぱ

これだよ!

アリス

なにこれ?

じゃぱぱ

これはキノコスープだよ

アリス

何言ってるの!?ドロドロじゃない!

じゃぱぱ

スープはドロドロなもんだ

じゃぱぱ

さ!食べてよ!

アリス

(o・ω・o)パク

じゃぱぱ

(えかわいい)

アリス

ん?……

じゃぱぱ

あ、起きた?

アリス

んん〜?わたし…何してたんだっけ……

じゃぱぱ

嫌〜ゴメンな変なもん食わせて

アリス

あーそうだった

アリス

じゃっぴの手料理食べて倒れたんだったギロ

じゃぱぱ

ご、ごめんって

アリス

もー

アリス

次から変なもの作らない?

じゃぱぱ

はい……

アリス

よしわかった

アリス

じゃ、お腹すいたから何か作ろうかな

じゃぱぱ

あ、俺も食べるー!

アリス

はいはい笑

アリス

二人分作るから安心して

じゃぱぱ

(≧∇≦)ヤッター

アリス

(く…可愛い)

アリス

ふふっ、懐かしいわね

綺麗な星空を見ながら私は呟く

アリス

あの頃も、あの頃も、
とても楽しかったな

アリス

じゃっぴとたくさん、馬鹿なことしたな

もう私の隣には彼はいないけど

いや、いないからこそ今言おう

アリス

あのときは、本当にあの時は、

決して届かぬ星空に手を伸ばし

私はこう零す

アリス

幸せだったな……

と、……

これから語るのは、私の 記憶の物語

私と彼で記した、 思い出語り

幸せなことがたくさんあった

そしてもちろん悲しいことも

それじゃあ始めよう

私と彼の

ずっとそばにいた

大好きな人との

じゃぱぱ

別れの物語を

アリス

別れの物語を

アリス

時間は流れる…

アリス

私達が何もせずとも、
ずっとずっと流れ続ける

アリス

私にとって数秒地しか感じられない時間も、彼女にとっては数十年の時間となる

アリス

そして、彼女の死は刻々と迫っていた

アリス

はい、ご飯よ冷めないうちに食べて

じゃぱぱ

はーい!

じゃぱぱ

いや~ゴメンな、俺がこんなんだから

ベットに横たわるじゃっぴ

じゃぱぱ

てか、アリス、お前は元気だよな、

アリス

これが普通よ。あなた、病気なら小さい頃から治療しないと

じゃぱぱ

ははっ、そんな時間なくてな、

アリス

………………

昔のような無邪気で元気なじゃっぴはいない 今いるのはベットに横たわってよそよそしいじゃっぴだ

それでも私は看病する。 じゃっぴは私の友達だから……

アリス

悪いわねじゃっぴ。
少し気晴らしに外行ってくるわ

じゃぱぱ

おう!わかった

声を聞いて、私は森に向かった

じゃぱぱ

ははっ

じゃぱぱ

本当、おせっかいだよなあいつ

俺は一生懸命体を起こした

手や足、を動かせる力はあった

じゃぱぱ

じゃぁ………行くか……

俺は一生懸命歩き出した

じゃぱぱ

約束を……果たしに…

アリス

じゃ………ぴ?

じゃっぴの家に帰ったが、 そこにじゃっぴの姿は無かった

私は、目を見張り、 辺を見合わした

部屋中探してもじゃっぴはいなかった とにかく、じゃっぴが部屋から出ていったことは確かだ

アリス

あのっ………馬鹿!!

とにかくじゃっぴを探さないと!!!

アリス

私のすることはじゃっぴを探す
ただそれだけ

結局、見つからなかった

何度もじゃっぴの家に戻った

でも、家には誰も言わなかった

アリス

じゃっぴ、どこ行ってんのよ

私は、愚痴るように言って、

アリス

ついた

私の家だ もちろんすぐに出るつもりだ だが、ここにいる可能性もなくもない

アリス

期待せずにドアを開けた

そこで見た姿は、 床に倒れ伏せたじゃっぴだった

目が覚めたら誰かに握られた感触がした

じゃぱぱ

おいおい、何してるんだよ

じゃぱぱ

アリス

アリス

バカッ!!!約束したじゃない!

アリス

家にいるって……安静にしてるって…泣

じゃぱぱ

ははっごめんな、最近忘れっぽくて

アリス

どんだけ心配したと思ってるの……

じゃぱぱ

悪い……本当に悪かった。
けど、…俺は………やらないといけないことがあるんだ

じゃぱぱ

生きてる間に、しなきゃいけないことがあってさ

アリス

自分の体を犠牲にしてまでやることって何よ!

じゃぱぱ

んなもん簡単だ……アリス………
俺はさアリス

体は動かない、 動くのは目と口だけ

なのに何故か気分は清々しい なぜだろうな……本当

じゃぱぱ

貸してもらったものを返しに来ただけだ

アリス

貸して……もらった……もの……?

じゃぱぱ

あぁ、ずっとこれ借りてただろ?

アリス

これは………薔薇のハンカチ………?

小さい頃のじゃぱぱ

いたた………

小さい頃のアリス

大丈夫?

小さい頃のじゃぱぱ

あり……す?

小さい頃のアリス

うん!

小さい頃のアリス

またころんだの…?

小さい頃のじゃぱぱ

う、うん……

小さい頃のアリス

はいこれ!

小さい頃のじゃぱぱ

小さい頃のじゃぱぱ

薔薇の………ハンカチ?

小さい頃のアリス

うん!私が作ったんだー!どう?可愛い?

小さい頃のじゃぱぱ

可愛い!

小さい頃のアリス

貸してあげる

小さい頃のじゃぱぱ

ありがとう

小さい頃のじゃぱぱ

これいつ返したらいい?

小さい頃のアリス

んー………………

小さい頃のアリス

死ぬときまで!貸してあげる!

小さい頃のじゃぱぱ

え?いいの?

小さい頃のアリス

うん!いくらでもある!でも特別だから大切にね?

小さい頃のじゃぱぱ

う、うん!

アリス

そんな…昔の事……覚えてたの……?

じゃぱぱ

うん………

アリス

てことは…

じゃぱぱ

今だからこそ。自分の体だから分かるんだよ。もう死期が近いってことが

アリス

!?

アリス

じゃぱぱ

そうなくなよ…俺は普通の人間からしては早いかもしれないが、病気持ちでは長かったほうだ

じゃぱぱ

そして俺は人間だ

じゃぱぱ

死は当然訪れる
決して逃れられない宿命なんだからな

じゃぱぱ

ごめんなぁアリス

アリス

私は…私はあなたに生きてほしいの!
このまま楽しそうに過ごしていきたいの!

アリス

貴方がいたから私は生きれた!貴方がいたから笑顔で入れた!貴方がいて………

アリス

!?

もうじゃっぴは目を閉じていた

笑顔で、心の底から安楽しているような顔で目を瞑っていた

アリス

ねぇ!じゃっぴ!目を開けてよ!どうして貴方が!貴方がいなくならなきゃいけないのよ!泣

目を瞑ればじゃっぴの笑顔が浮かび上がる

私の大好きな人の笑顔

アリス

ポロポロ(泣)

アリス

なんで…、なんで先にいくのよ……(泣)

ただただ溢れる悲しみの感情に任せて涙を流し続けた

そしてこの日私は

大切なモノを 失った

かけがえのないものを…… 無くしてしまったのだ……

アリス

ってところかな

アリス

久々に思い返したかもね、

アリス

…ねぇじゃっぴ

アリス

あなたは今どんなふうに暮らしてるのかしら

アリス

久しぶりに友人とでも喋ってるのかしら?

アリス

良いご身分ね
こっちは一人で暮らしてるっていうのに、さ…

ポチャン

アリス

あら?雨かしら

空を見上げるが雨は降っていない 満天の星空が広がってるだけ

アリス

じゃあ、どこから…

そこで、よやく私は自分が泣いているということに気づいた

アリス

嘘、なんでまた急に涙が

腕で涙を拭うがとめどなく溢れる 涙を防ぐことは出来なかった

唇が震え、あの日のことを鮮明に 思い出す

じゃっぴの暖かさを思い出す

アリス

じゃっ…………ぴ(泣)

我慢しているものが全て 解放される

涙は止まらず出てくる

アリス

じゃっぴ、じゃっぴぃ!(泣)

目を手で覆い、その場に座り込む

アリス

なんで、やめてよ!
もう終わったことでしょう!?(泣)

アリス

全部!全部!終わったこと……でょう…(泣)

全部終わっている とっくの前に終わったはずだ  だが、思い出しただけで泣いてしまう 終わったあとでも悲しみは絶えない

アリス

じゃっぴ、じゃっぴ!(泣)

知らぬ間に私はじゃっぴの名前を呼び続ける

アリス

寂しい、…寂しいよ、じゃっぴ!

自然と本音が口から出てくる

アリス

会いたいよ……寂しいよ…(泣)

大好きだったからこそ、 涙を流す

強がっていた私の姿はもうない そこにあったのは

ただただ本音を叫び散らす、 私の姿だった

アリス

だからもう一度……会いたいよ…じゃっぴ(泣)

手をのばす

上空の光り輝く星空に手を伸ばす

懇願するように…私は手をのばす

そこにあなたはいるだろうか、

アリス

(泣)

アリスー!

アリス

(泣)

私がいるところよりもずっと上に、 あなたはいるだろうか

ずっと一緒!な!

アリス

(泣)

そこに貴方がいるならば私は 向かおう

何年たとうとも、私はあなたのそばに寄り添う

アリス

だって…

アリス

だってさ、じゃっぴ

私はぎこちない笑顔を浮かべながら、  言葉を吐き出した

アリス

私とあなたは、きっと、…ずっと、………

たとえ来世になろうとも

これだけは確信を持って言える

アリス

そう……絶対

恋人になって、かけがえのない存在になるんだからさ

アリス

じゃっぴの家で見つけたよ
ラブレターありがと……(泣)

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