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今宵の月は

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今宵の月は

1 - 今宵の月は

♥

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2022年05月07日

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───ある教会に、1つの伝説があった。

深い青色の満月の夜。

1人の美しい悪魔が現れる、と

その悪魔は、気に入った人間に所有印をつけ、

夜の向こうへ攫っていく、、

教会のステンドガラス越しに見える月は、怪しげな青色。

ひゅぅっ、と音を立てながら、風が教会の扉をたたいた。

悠佑

(………深い青色の月、)

悠佑

(……なんか、胸騒ぎがする、、)

胸元の十字架をそっと握る。

ふと、目線を上げると、青く照らされたステンドガラス越しに黒い影が見えた。

悠佑

(…………?)

悠佑

(……なにか、見えた、?)

ゆっくりと瞬きをし、目を開けると、そこには黒い大きな羽が生えた青い髪の青年がいた。

青年は黒い羽を動かしながら、ふわりと、地面に着く。

if

───こんばんは、

if

今夜は、月が綺麗ですね

悠佑

…っえ、

深海の様な青い瞳と目が合う。

青年は、にこりと笑みを浮かべる。

if

……これはこれは、

if

随分と美しいシスターだ

悠佑

…!!

悠佑

………お前、まさか、、

if

──あぁ、

if

自己紹介がまだでしたね

if

私、「if」と申します。

if

正真正銘の『悪魔』です

悠佑

っ、

悠佑

(やっぱり、、、)

黒い羽に、黒く細長い尾。実物の悪魔を見るのは初めてだった。

その悪魔は、薄く笑みを浮かべたまま俺の元へ近付いてきた。

初めて見る悪魔に、圧倒的な威圧感を感じ、思わず身が強張る。

悠佑

……っ、何が目的や?

if

目的、、、

if

…強いて言うのであれば、

──貴方を、攫いに参りました

悠佑

……俺、を?

if

はい、

if

この世で最も美しい『貴方』を攫いに来たのです

そう言いながら、十字架を握った俺の手に自分の手を重ねた。

顎が細長い指に持ち上げられる。

振り払おうと、腕を動かそうとするが身体が固まったように動かない。

悠佑

……は?なん、で、、

if

ふふっ、

if

今貴方の目の前にいるのは『悪魔』ですよ?

「少し、危機感が無さすぎる。」そう呟くと、直後に視界が暗くなって、口元に柔らかい感触がした。

悠佑

…んッ、!?

薄く開いた口から舌が入り込んできて、口内で生き物のように動く。

悠佑

ッふ、ぁ…、ぅ、んん"、ッッ

くちゅくちゅという水音が教会内に響く。

抵抗したいのに、身体が動かなくてされるがままになっている。

息が苦しくて、生理的な涙が浮かぶ。意識がふわふわしてきた頃にやっと口が離された。

悠佑

っ、はッ、…けほ、っ…、

悠佑

ッなに、っすんや、……、!!

軽く咳き込みながら、目線だけでもと目の前の悪魔を睨む。

if

…………その瞳、

if

ますます貴方が欲しくなった

悠佑

っ!?

俺の手をとり、手の甲に口付ける。

すると、手の甲に青いハート型の模様が浮かんできた。

悠佑

……なんや、これッ、?

if

貴方が俺のもの、という所有印です

正常にはたらいてない脳で必死に考えるが、理解が追い付かない。

if

何も考えなくていいですよ、

if

貴方はただ、俺から離れなければいい。

すっ、と手で視界を塞がれた。そうすると、何故か突然意識が遠のき、強烈な睡魔に襲われる。

薄れていく意識のなかで、俺は自分の身体が抱き上げられていることに気づいた。

悠佑

(………俺は、これから、、、)

悠佑

(…………どう、なるんや、ろ、)

そこで、俺の意識は途絶えた。

──やっと、手に入れられた。

俺の、俺だけの悠佑。

不安そうな顔をしなくても大丈夫。

俺が何があっても守るから、

─────だから、

安心して、こっちの世界へおいで?

その悪魔は想い人を抱え、笑みを浮かべながら、青い月夜へ飛び立った。

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コメント

2

ユーザー

え?神…………やば……ゾクゾクするわ…つ、続きとかってありますか…!

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