優成
優成
雫玖
雫玖
暗い闇に飲み込まれそうな 私の手を
彼は掴んで、泣いていた
優成
優成
その涙を拭いたいのに拭えない
もう身体に力が入らない
優成
雫玖
悪い夢を見ていた
怖いくらいにリアルで 痛いくらいに叫びたくなるような
雫玖
気が付いたら寝ていて
ふと目が覚める
そんな事の繰り返し
優成
雫玖
雫玖
優成
優成
雫玖
雫玖
優成
雫玖
雫玖
優成
雫玖
優成
優成
優成
雫玖
雫玖
雫玖
優成
夢だと言ってもいいのだろうか
まるで底無しの沼のように
暗い闇の中へ 落ちていく私の手を
離すまいと握っていた彼の顔を
その頬を伝う 拭いたくても拭えない彼の涙を
だからだろうか
雫玖
優成
雫玖
雫玖
雫玖
優成
雫玖
優成
優成
雫玖
彼が困る事を承知で こんな話をした
私は馬鹿だ
雫玖
優成
雫玖
雫玖
雫玖
雫玖
優成
優成
雫玖
優成
雫玖
優成
優成
優成
雫玖
雫玖
優成
雫玖
雫玖
優成
彼の頬が少し紅いのは
窓から差し込む オレンジの光のせいか
雫玖
優成
どうしようも無い事だと わかっていながら
未だにそれを 受け入れられない自分は
まだまだ子供なのだろう
・ ・ ・
ふと目が覚めると 外はもう暗かった
雫玖
ゆっくりと身体を起こし
親に持ってきてもらった 紺色の浴衣を手に取る
雫玖
徐にそれを胸に抱き そのままベッドに寝転がる
雫玖
彼が来なくなってから 彼の母が来てくれるようになった
昔からの知り合い という事もあって
雫玖
その距離をわざわざ来てくれる 温かい優しさは
どこか優成と重ねてしまう
雫玖
雫玖
ギュッと
浴衣を抱く腕に力を込めた
いつか
この想いは 伝えられるのだろうか
雫玖
雫玖
雫玖
雫玖
目を伏せる
せめて
夏祭りの日までは 生きていたいと
切に願う
コメント
2件
私も切に願います…!! どうか2人が夏祭りにいけますように😭 そして、まだ付き合っていないのがとても不思議です笑 誰がどう見てもお似合いのカップルなのに…✨