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イガラシ
イガラシ
人間の脳にはきっと容量があり、古い情報は常に削除され続けている。
その記憶もまた、削除されていた記憶だったのであろう。
イガラシ
イガラシ
イガラシ
考えながらも、これまでと同じく、はないちもんめを消化する。
キョウトウ
イガラシ
イガラシ
オオタ
ヤナギ
ヤナギ
イガラシはノートパソコンに映るイシカワ達の姿を見つめる。
イガラシ
イガラシ
イガラシの頭脳は、すでにパンク寸前だった。
目の前にある、はないちもんめを上手く切り抜けたとしても、誰かが犠牲になることは確定している。
万が一にも、ここであちらの指名とこちらの生贄が合致してしまえば、イーブンになって全滅も充分にあり得る。
イガラシ
イガラシ
イガラシは自身に言い聞かせると、辺りの様子を改めて確認する。
革命軍
革命軍
キョウトウ
キョウトウ
イガラシ
イガラシ
その違和感の正体は分からない。
分からないが、しかし――。
イガラシ
そこにふと浮かんだのは、とある可能性。
これまで【革命軍】は、ずっと生配信を通して、この学校の現状を世の中に発信してきた。
それをもし逆手に取ったのだとすれば――。
イガラシ
イガラシ
イガラシはあえてカマをかけてみることにした。
イガラシ
ヤナギ
ヤナギ
元よりヤナギはイガラシに対する当たりが強い。
だから、正直なところリアクションを見ても判断材料にはならなかった。
オオタ
オオタ
イガラシ
イガラシ
イガラシはそう言うと、勢い良く教員室を飛び出した。
廊下を駆け抜け――。
階段を2段飛ばしで駆け降り――。
そしてたどり着いたは――。
【誰もいない体育館】だった。
イガラシ
イガラシ
ぽつりと漏らすと、体育館の奥から人影がゆっくりと出てきた。
イガラシ
イガラシ
イガラシ
イガラシ
その相手はゆっくりと、イガラシの近くまでやってくる。
シズカ
シズカはそう言うと、やや寂しげな笑みを浮かべたのだった。