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9 - 第9話 大好きだよ

♥

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2025年03月24日

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龍生

なあ、リン

龍生

俺辞める、にじさんじも相棒も

狐好 リン

、、、は?何いってんの

一瞬ときが止まったような気がした、一番言ってほしくなかった人に、言ってほしくなかった言葉

狐好 リン

何で

龍生

もう、うんざりだ昔から思ってたけどお前勝手過ぎ

龍生

にじさんじも面白いと思ったのも最初だけ、配信は疲れるし、配信のためだけにシュケジュールを考えないといけない

龍生

自分がしたい事が分かんなくなった

龍生

だから,解散しよう

胸が苦しくなった、「私のせいだ」って「私が悪い」って

でも、解散するしか無かった、相棒を悲しませたらだめ

分かってたけど、でもすごく悲しかった

狐好 リン

、、、、分かった、解散しよ

龍生

ああっ

龍生

――――

狐好 リン

、、、なんて言ったの

龍生

いや、じゃあ、解散って事で

狐好 リン

うん

狐好 リン

何でっ、解散するの!!、ずっと一緒だって、言ったじゃん

狐好 リン

グスッ、はっ、うっ、

狐好 リン

、、、最悪、あいつなんてもう知らない

でも、悲しいものは悲しい

我慢するしかなかった

狐好 リン

グスッ

2、3ヶ月ぐらい経っただろうか

もう分からなくなってしまった

でも、あいつがいない時間は寂しくて長くて

「気がついたら朝がきていた」みたいな感じだった

友達

プルルルルル

狐好 リン

はーい

友達

あっ、リンちゃん!?

友達

龍生君が

狐好 リン

、、、あのクソが何?

友達

あ、えと、取り敢えず来てっ、早く!!

狐好 リン

、、、、分かった

友達

ピッ

「あのクソが何かした?」とイライラしながらも行く

狐好 リン

どこだろう

友達

、、、あ、リンちゃん!!

友達

早く、来て!!

狐好 リン

、、、うん

ガラガラそんな音と共に龍生が見えた

でもそれは、いつもの龍生ではなく丁寧に掛け布団が被されていて龍生は寝ていた

狐好 リン

は、?龍生?

友達

龍生君、2ヶ月ぐらい前から病気みたいで

狐好 リン

病気?何の?

友達

それが、分からなくって

友達

分かってたら、病気も治せてたと思うんだけど

友達

リンちゃん何かしらないの?

狐好 リン

、、、知らなかった

相棒なのに知らないのか、

そう心で思ったが、ふと思い出した相棒を辞めたって

狐好 リン

辞めたんだった、、、

友達

何が?

狐好 リン

、、、いいや、何でも

友達

そっか、龍生君もうすぐ起きるって!!

狐好 リン

ありがと

パチッ、そんなふうに龍生の目が開いた

狐好 リン

龍生!!

龍生

リン?

龍生

おはよぅ

そんなふうに言葉を言う龍生は、今にも死んでしまいそうな、消えてしまいそうな声で言った

狐好 リン

おはよう

龍生

ごめんね、リン

龍生

ずっと黙っててごめん

狐好 リン

ごめんね、こっちも

龍生

今までありがと、大好きだよ

狐好 リン

えっ?

そんな言葉を消しかすようにピーーーそんな音が聞こえた

龍生の方を見ると目を閉じていた

そしてうっすり涙のような物が見えていた

狐好 リン

龍生?ねえ、冗談でしょ?

狐好 リン

返事してよ

真っ白な廊下に突っ立っている 女の子一人。

彼女は持っていた紙をぎゅっと握ったそれと同時に涙を流した

大事そうに握っている手にはキキョウの花びらと 不器用な字で書いてあったたった一言の文字。

ー大好きだよ

うまく出来たかな?

今日はね、花言葉も使ったの!!

キキョウの花言葉は

「変わらぬ愛.誠実.気品」だってさ!!

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