見上げれば高い天井
右見れば大きなドア
左見ればステンドグラス
『いつもの光景だ』
四人のお姫様
執事
朝の光で起きて
執事が部屋に入ってきて
夏樹
と追い返しては
読んでる途中の本を読む
メイド
夏樹
メイド
メイド
メイドは喋り続けるけど
どうでも良い
この
終わりの見えない本を読む
閉じては開き
閉じては開き
俺の
つまらない人生みたいに
執事
執事
執事
忘れていた
どうして俺がこんな暮らしをしているか
俺の父さんは
『栗原コンツェルン』
という会社の社長だ
母さんは
有名ブランドのデザイナー
そのせいで
こんな
無駄に広い家に住んでいる
つまり俺は
未来の決まっているつまらない人生をおくるのだ
執事
夏樹
俺はなぜ
こんなところで食事をしないといけないのだろう
昔から知っている
もう飽きたシェフの味
変なしっとりとした音楽
暑苦しいスーツ
執事
夏樹
でも何を言ったってどうにもならない
決められた人生だから
執事
夏樹
執事
執事
夏樹
執事
夏樹
執事
めんどくさい
礼儀は一応覚えさせられたけど
やっぱりしっとりとした空間はごめんだ
一体この世界から
俺は抜け出すことは出来るのだろうか
秋本順
来た
夏樹
秋本セーナ
夏樹
秋本順
秋本セーナ
秋本セーナ
マリー
マリー
マリー
マリー
そして
もう1つ聞きたい
『この俺が、人を好きになる瞬間はあるのだろうか』
続く
コメント
5件
壱桂は半分嘘で出来てるからねー!by弐恋(壱桂の妹)
ほたるちゃんセンキュ~❤ 柏はお前...わざとだよな?
え、すこっ情景描写??とか、色々なんかプロっぽい(^^;;やばい、私のより伸びる気がする…!?(゚o゚;;うわあああw❤︎10しちゅれいっ