ねこ。
私受け
ホラー?
家事代行サービスの依頼を受け、とある家を訪れた私。 何処か違和感を感じるが初めてだから、と無視していた。 しかし、やはりその家は何かがおかしかった…。
家事代行サービスの依頼を受けた私は、瓦屋根の立派な家を訪れた
ねこ。
門をくぐり、指示通り玄関に入って声をかけるが応答がない。
ねこ。
ねこ。
そこで私は家の裏に回ることにした。
ねこ。
裏に回ると、立派な家にふさわしく塀に囲まれた庭も広かった。 しかし手入れが行き届いておらず雑草が伸び放題になっている。 さっき逃げたであろう子どもの姿も見当たらない。
ねこ。
陽当たりの良い縁側と二階建ての蔵が見える。 この家の人は何処にいるのだろうか?
人を探すために少し蔵を覗いてみる事にする
ねこ。
蔵を覗いてみると、中は閉じた窓の隙間から差し込む光しかなく薄暗い。 パタパタと子どもが走り回る足音が聞こえる。
ねこ。
思わず足を踏み入れると、ガチャンと音を立て扉が閉まってしまった。
ねこ。
ガチャガチャ…ガチャガチャ……
ねこ。
開けようとしてもビクともしない。 子供を見つけて開け方を聞くしか無さそうだ
子供の居そうな大きな棚の裏を見てみる
子供…?
ねこ。
棚の裏を見てみると、ぼんやりと暗い塊がいる。 背中を丸めた子供の様だ。
こんな暗がりで何をしているのか想像も出来ないが、その人影は蹲(うずくま)ったまま動かない。
ねこ。
と声をかけると、人影は顔を上げて振り返った。 子どもであることは間違いないのに、それが少年であるのか少女であるのか分からない。 ぼんやりと顔がぼやけていて認識できない。 それなのに、何故か嬉しそうに笑っていると感じる。
子供…?
そう言って私ね手を取る小さな手は恐ろしい程に冷たい。 しかしそれをおかしいと思わず、私はこくりと頷いた
ねこ。
子供…?
そう言われた私は、半ば無意識で頷いた。 こんな狭い蔵の中で隠れられる場所なんて限られている。などという考えが働いたからではない。 単に、頷く以外なかった。何故かは分からないが。 子どもは「最初に自分が鬼になる」と言ってきた。
子供…?
その言葉を私は子供の可愛い冗談だと思っていた。 あえて見つかりやすい場所に隠れてあげて、探しに来た『鬼』に見つかるまでは…
ねこ。
ねこ。
簡単な場所に隠れた私は 子供は見つけられるかな?なんて考えながら静かに隠れていた。
????
ねこ。
鬼
ねこ。
ソレは正しく鬼だった。昔話の絵本に出てくるような。 人間離れした体の大きさに耳まで裂けた大きな口、そして頭に二本の角。
ねこ。
鬼は震える私を軽々と持ち上げ、衣服を紙切れのように引きちぎった。そしてニヤリと笑い、考えられないほどに大きく太い自身の肉棒に小さな私の体を下ろしていく。
ねこ。
鬼に見つかったねこ。がその蔵から生きて出られることは無いだろう
END1 隠れ鬼
ねこ。
鬼
ねこ。