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お互いを理解する。
一言で言っても
簡単なものじゃない。
紅更
理解ってさ
紅更
どうするわけ？
紅更が言葉を発するが
誰も答えず
しんと静まり返った。
愛莉
あのっ。
愛莉
美晴ちゃん
愛莉
……ごめんね。
美晴
え？
愛莉
私が知らないフリして
愛莉
助けてあげられなかった。
愛莉
私のせいで
愛莉
ごめんね……。
違う。
愛莉のせいじゃない。
悪いのは
全部俺だ。
愛莉じゃない。
美晴
……違うよ。
美晴
愛莉ちゃんは悪くない……。
美晴
私だよ……。
美晴
私が悪いの。
美晴だって違う。
美晴はなにも悪くないんだ。
俺だから……。
紅更
あのさ
紅更
……正直、悪かった。
紅更
後悔、してるんだ。
紅更
なんであんなことしちゃったんだろ。
紅更
ごめんね？
違うんだ。
紅更を巻き込んだのは俺だ。
悪いのは俺だけなんだ……。
遥輝
……あのな
遥輝
何期待してんのか知らねぇけど
遥輝
謝るつもりも無いからな。
紅更
ちょっと。
紅更
なんでよ。
遥輝
……俺はな
遥輝
後悔してないんだ。
遥輝
それだけだ。
紅更
なによそれ……！
愛莉
ちょっとやめなよ！
美晴
危ないよ……？
紅更
あんたらいいの！？
紅更
こんなやつ！
遥輝
なんだよ。
遥輝
俺に喧嘩売るのか？
愛莉
喧嘩はだめだよ！
紅更
別に喧嘩じゃない！
あぁ。
喧嘩が始まった。
思えば
これも結局は
俺のせいか……。
湊
やめろ見苦しい。
紅更
湊……。
湊
紅更、愛莉、美晴。
湊
自分を責めるな。
湊
遥輝は謝れ。
湊
俺らは
湊
人としてやってはいけないことをしたんだ。
遥輝
……。
湊
あのな
湊
俺が全部悪いんだ。
湊
俺のせいだ。
湊
全部俺が悪いから
湊
もう喧嘩すんな……。
紅更
あのさ！
紅更
私だってあんたと……
湊
違う。
湊
俺は紅更と違って
湊
主犯だ。
湊
始めたのも俺。
湊
紅更は
湊
俺が巻き込んじまっただけだ。
紅更
でも
紅更
やったのは結局自分の意思で……。
湊
確かに
湊
紅更を被害者だとは言わない。
湊
でも
湊
俺が悪いから……。
続きます。
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