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佐和子
帰りの電車を降りたところで、不意に聞き覚えのある声に足を止める。
――佐和子?
人混みの中から、その姿を探してみると
少し離れた所に佐和子の姿を見つけることができた。
和真
同じ電車になるなんて珍しい事もあるな、と思いつつ軽く手を上げ合図するが
佐和子の視線の先に居る人物に目を見張る。
和真
佐和子の視線の先には庸介が居て、何やら仲よさげに笑い合っていた。
そんな2人を見て脳裏を横切ったのは“あの2人付き合っていたでしょ”という琴音の言葉だった。