一晩寝て、冷静に物事を考えることができた。
佐和子は自分にとって大切な存在なのは確かだ。
でも、それは友人としてで恋愛感情とは少し違うような気がした。
琴音から庸介と佐和子が付き合っていたと聞いた時は驚いたし、動揺もした。
昨日の帰り、駅で2人が親しげに話している姿を見て困惑して
思わず柱の陰に隠れてしまった。
だけど琴音の時みたいに熱い感情を佐和子には今一つ感じられなかったのだ。
もしかしたら単に、お互い気心が知れ、何でも知っていると思っていたのに
そうじゃなかったということにショックを感じてしまっただけなのかもしれない。
だとしたら、すべて辻褄が合うような気がした。
和真
続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。