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朱音
くっ…
出久
お姉さん！
ホークス
…もう時間が無いんじゃない？
朱音
…察するのが得意なようで笑
ホークス
…まぁね
出久
どういう、こと…？
朱音
私の個性は自身の血を自由に操れる
朱音
私はそれで鎌を作ってた
朱音
ただ、それは不純物が血に混じることを指してる
出久
それで…時間が無いってこと…？
朱音
うん
朱音
私はもうすぐ死ぬ
出久
そん、な
出久
嫌だよ…せっかくまた会えたのに…
朱音
…ごめんね
朱音
でも、君が道を踏み外さずヒーローになってくれて良かった
朱音
私の誇りだよ
出久
う…ん…
朱音
…これからも「朧月」を追いかけるならいずれ蒼にも会うと思う
出久
あのお兄さん…？
朱音
そう
朱音
伝言を伝えておいて欲しいんだ
出久
…わかった
朱音
「ずっとそばにいてくれてありがとう」って
出久
うん
朱音
(はー…体がだるい…)
ガタッ
出久
大丈夫！？
朱音
平気。ただ…疲れただけ
出久
っ…
朱音
最後に、出久くん。君に会えてよかった
出久
僕もっ…
朱音
君は私のヒーローだ
出久
うんっ…
柊-ヒイラギ-
ここまで来て入らなく良いのですか？
蒼
…あぁ
蒼
最後の命令だからな。守ってやらなきゃ
蒼
(…チビに伝言託さなくともちゃんと聞いてたよ)
蒼
…こちらこそだ
蒼
(朱音がいたから今の俺がある。だから、受け継がれたものはしっかり繋いでくよ)
蒼
(信念も。正義も。何ひとつ残さずに)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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