恐怖症シリーズ

風船恐怖症

子供の頃、風船を割ったことがある。

その爆発音が急に恐怖へとかわり、風船を見ることも出来なくなった。

大丈夫。大丈夫っていつも心の中で唱えている。

そうしないと、意識してしまうから。

条善寺は遊びでバレーをするらしい。

でも俺自身、ちゃんと練習したい。

ちゃんと、練習して勝って小さな巨人になりたい。

なのに、ｯ。

ちょっと、、ついていけない、かも。

まだ終わってなかったのに。

1年なんだから従わなきゃ。

バレーは、、遊びなんかじゃ、なぃ。

ﾊﾞｼｯ

分かってる。

俺は1年だから逆らっちゃダメなことぐらい。

先輩の言うこと聞かないといけないって分かってる。

でも、みんな間違ってるよ。

バレーは遊びじゃない。

俺は本気でしたいのに。

なんで、ｯ。

部活ではあんまり練習が出来ないため、暇さえあればこうやってボールに触れている。

だれも、いないところで。

ﾄｯﾄｯﾄｯ

手、いたい。

やりすぎたかな。

ﾀｯ

みんなにはバレたくない。

先輩には、、。

条善寺のバレーは遊びなんだから。

練習してたら、、ダメなんだ。

こわ、ぃ。

れ、んしゅ、、したぃ。

、、練習、したいのに。

こわいこわいこわいこわい！！！

次の日。

こわい。

くるしい。

いや。

いやいやいや！

ﾊﾞｼｯ

ﾀｯ

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい！！！

ｷﾞｭｯ

ｷﾞｭｯ

それから俺たちは真面目にバレーの練習をした。

試合ではボロ負けだったけど楽しかった。

嬉しかった。

俺と照くんはと言うと...内緒、だよ(*´˘`*)