いつもの公園に来た
その公園には仲のいい友達がいる
美香ちゃんだ
美香ちゃんは私の一個下の四年生
でも美香ちゃんは少し変わった性格だ
例えば
アメいる?と聞いたあとに首だけだよと言ったりする
美香
愛香ちゃん
愛香
どうした?
美香
砂遊びしない?首だけだよ
ほらね
やっぱりつけてる
私にはそれが不思議だ
口癖なら仕方ない
私もよくあるから
でも前私の友達を連れてきた時その友達には首だけだよと声が聞こえてなかった
その声は私だけにしか聞こえないの
美香ちゃんも自分で言ったことを覚えてない
美香
滑り台で遊ぼ!首だけだよ
愛香
ほら!
愛香
今言ったよ!
愛香
首だけだよって!
美香
私そんなこと言ってないよ?
愛香
言ってたよー
美香
そういえばヨルチ元気?
愛香
元気だよ!
ヨルチとは私の家で飼ってる犬のことだ
夜になるとチッチッチッと鳴くからヨルチとなった
美香ちゃんには一回しか合わせたことがない
ヨルチに会ってからは美香ちゃんは私と会ったたびにヨルチが元気か聞く
それがもう、うんざりだ
美香
ヨルチにもう一回会いたいな〜
愛香
へー
愛香
でさ
愛香
ブランコのろ!
美香
ヨルチさ
愛香
あ、ほら
愛香
2つとも空いたよ!
ヨルチの話をするとこうやってそらす
嫌だから
美香
そらさないでよ!
愛香
美香ちゃんはもうヨルチに合わなくていいの!
愛香
てゆうか合わせたくない!
美香
え
愛香
美香ちゃんヨルチの話でうんざりだよ!
愛香
もうヨルチの話しないで!
愛香
私が飼ってる犬だよ?
愛香
もうそんな話しないで!
愛香
あ、ごめん
美香ちゃんは黙って走って公園を出ていった
その時後ろから低い声で何か聞こえた
???
首だけだよ
どう考えても美香ちゃんの声じゃない
私は怖くて後ろを見ずに走って家まで帰った
そしたらヨルチがいなくなっていた
家族みんなでヨルチを探した
でも見つからなかった
私の家と隣の家の間に狭い隙間が空いている
そこにはカラスがたくさん集まっていた
私はカラスを追い払いカラスが集まっていた場所を見た
多分カラスのしわざだろう
粉々にちぎられて
たくさん血が出て
そこにいたヨルチの姿は
???
首だけだよ






