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この街の山の上には、朽ちかけた建物がある

昔は高校だったそうだが、あるとき

そこに通う男子高校生2名が死亡し、そのため廃校になったらしい

沙弥香

でもさ、それだけの理由で廃校になるものなのかな?

美咲

うーん?

美咲

例えば、普通の死に方じゃなかった……とか?

沙弥香

普通じゃない死に方って?

沙弥香

どんなの?

美咲

例えば

美咲

……呪われた、とか?

沙弥香

は!?

沙弥香

怖いこと言わないでよ、美咲ちゃん!

美咲

またまた~ 沙弥香ちゃんそういう話好きでしょ?

私と沙弥香は仲良しの友達同士で、ホラーが大好きなのだ だからいつもこんな話題で盛り上がっている

沙弥香

好きじゃないよ!

沙弥香

怖いよ!

沙弥香

怖い、けど……

沙弥香

そんな場所なら調査してみないとね!

美咲

ええっ

美咲

なんでそうなるのよ!

沙弥香ちゃんは怖がりの癖に、好奇心旺盛なのだ……

沙弥香

だって、呪われた高校だよ!?

沙弥香

私たちの探究心が疼くでしょ!!

美咲

なんでよ!?

結局私たちは2人で、その山に行くことにした

山にある高校には、昔はみんな自転車通学していたそうだ

もっとも今では誰も使わないため、道も荒れ放題だ

それでもなんとか私たちはその道を通り、学校の入口まで来た

なんとも言えない、不気味な雰囲気だ……

学校の古びた外観がさらに気味の悪さを増している

でも、ここまで来たからには行くしかない!

沙弥香

い、いくよ!

美咲

う、うん……

私たちは意を決して校舎の中に入っていった

中は薄暗くて、カビ臭い匂いが漂っている

床板も腐ってきており、歩くたびにギシギシと音を立てる

私は沙弥香の手を握りしめて、慎重に進んでいった

階段を登り、2階に上がるとそこには教室が並んでいた

廊下は薄暗くて不気味だが、教室の中は意外と明るいようだ

私たちは恐る恐る中に入った。すると……

ガタン!

美咲

ひっ!

沙弥香

な、なんの音!?

どうやら風で何かが落ちただけのようだ……

しかし、その後もガタガタという音が続いていた

沙弥香

なんか、やな感じだね……

美咲

そうだね…… もう帰ろうか?

沙弥香

そうだね……

私たちは怖くなって、すぐに教室を出た

そして急いで階段を降り、玄関に向かうと……

ゴロゴロゴロ……

ガッシャーーーーン!!

美咲

ひっ!

沙弥香

うわっ!

大きな雷が落ち、すぐに川の底が割れたような大雨が降りはじめた

美咲

ええ、困ったなぁ、これじゃ帰るまでにずぶぬれになっちゃうよ

沙弥香

でも、これだけの大雨だから、ずっと降りつづけるってことはないかも

沙弥香

しばらくここで待って見ようよ

沙弥香ちゃんがそういうので、しばらくここで雨宿りすることにした

……しばらくすると、沙弥香ちゃんが

沙弥香

ねぇ、ここって……

沙弥香

トイレ使えるかな……

美咲

どうだろ

美咲

普通の意味では使えないと思うけど

美咲

いざとなったら使うしかないんじゃない?

沙弥香

だよね……

沙弥香

ちょっと行ってみる

沙弥香

ここで待ってて

そう言うと沙弥香ちゃんは、一人でトイレに向かっていった

けど

それから10分たっても、沙弥香ちゃんは帰ってこなかった

続く

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