エミさんの書斎の上のダクトを通っていると
ロボロの声が聞こえた
ロボロ
エミさん、ありがとな!
書斎の出口あたりでダクトから降りる
ゾム
よぉ!ロボロ
ロボロ
うわ、びっくりしたわ
ロボロ
心臓に悪い登場の仕方やな
ゾム
なぁなぁ
ゾム
エミさんとなんの話してたん?
ロボロ
あー
ロボロ
最近の言論の規制とコンプライアンスによるメディアの抑圧について意見交換してん
なんだか難しい言葉が並んでいてなんだか分からない
ゾム
分からんわ
ロボロ
つまり本の話ってことやな
ゾム
ほーん
ゾム
ところでさ、ロボロ
ゾム
なんで嘘ついてるん?
ロボロ
……は?
彼の雑面によって隠された顔を覗き込むように見つめる
ゾム
分かりやすいで
ゾム
なんの話しとったん?
ロボロ
…ちょっとエミさんに相談したいことがあったんよ
ゾム
何の話?
ロボロ
なんでもええやろ。あっち行けや
1歩引いたロボロに2歩近づく
ゾム
なぁ、なんの話や?
ロボロ
あー、もう!
いつかゾムにも言うから!
いつかゾムにも言うから!
ゾム
ならええわ
即答した俺にロボロは少し驚いたような顔をする
ロボロ
なんや。珍しく物分かりがええな
ゾム
だって俺にもいつか言うんやろ?
ゾム
俺に言わないなら嫌やけど、いつか分かることならええやん
ロボロ
ん…え?あー、せやな
ロボロ
じゃあ、俺はちょっと情報司令室戻るわ
ゾム
気ぃ付けてな!
いつも演技が上手な彼の嘘が
とても分かりやすかったことに
疑問を抱くべきだった






