私の名前は姫。有名で簡単に入学が
できないと言われる。女子高校通称
「お嬢様学校」に通ってる高校1年生
彼女の祖母・母も通っていた歴史ある学校でもありさらに祖母が学園長母が校長をやってることにより姫は簡単に推薦をもらい受験することが出来たが姫は親に頼ることなく自分の力だけで受験し合格することができた。そんな実力を持った娘に校長である母は姫を生徒会の一員に推薦し1年生の中での代表をつとめる副会長に任命したのだ
成績優秀で明るく誰にでも笑顔で対応する姫に対しクラスメイトは、彼女のことを「姫様」と呼ぶようになった。
そして姫には7人の幼馴染がいた
三つ子の兄弟である郁人・秀人・流希
姫と同じように成績優秀である怜と、双子の兄弟の天と楽である。この6人は姫の通う学校のように有名であり部活動が全国大会に出るほどの成績を持つ男子校に通っている。もうすぐ彼らの高校の文化祭が行われることになる
郁人
おい。流希。
流希
なんだ?郁人。
郁人
今週の日曜日文化祭あるだろ?楽しみだよな。
流希
確かにあるが何がそんなに楽しみなんだ?
秀人
お前知らないのか?文化祭だぞ?他の高校の生徒も来るってことだろ?
流希
そうだが。それがどうした?
郁人
"あいつ"が来る可能性が
あるんだぞ?
秀人
そうだな。"あいつ"が
来るかもしれないな。
怜
何の話をしているのです?
郁人
おぉ!怜!いいところに
来たな!
楽
お?なんだ?楽しそうな話してるな?
天
よかったら。僕たちも混ぜてくれないかな?
郁人
天に楽じゃないか!なんか久しぶりにこの6人が揃ったな。今週の日曜日文化祭あるだろ?知ってるか?
怜
えぇ。もちろん存じています。それがどうしたのですか?
楽
ああ。文化祭か。他校の生徒とか来るかもしれないってことか?
郁人
おぉ!そうだぞ!楽!
怜
他校の生徒?そういうことでしたか。つまり"あの方"が来るかもしれないってことですね?
楽
あいつって姫のことか?
天
そういえば姫ってあの
通称「お嬢様学校」に
行ってるみたいだよ。
郁人
まじか。まぁ、姫の成績
なら余裕だろ。
天
それに1年生にして成績優秀の人しか入れないって言われている生徒会にも入ってるみたいだよ。1年生の中でより優秀な成績だからって副会長になったみたいだし
郁人
ほんと楽しみだよな。
姫に会えるの。
流希
でもな‥郁人来るとは限らないと思うぞ。
郁人
来ないなら無理矢理にでもこさせてやる。
流希
何言ってるんだ。生徒会に入ってるって言ってただろ?
秀人
ん。そうだな。
楽
無理に来てもらう必要ないと思うぞ。
怜
楽の言う通りですね。
天
そうだね。生徒会って大変そうだし。
郁人
そうなのか?
流希
当たり前だろ。理事長やってる祖母に推薦されて生徒会やってるみたいだしな。
郁人
いや。絶対に来るに決まってる。なにせあいつは俺様のものなんだからな。
秀人
何を言ってるんだ?郁人。
姫は俺のものに決まってるだろ。
流希
二人とも勘違いするなよ。姫は俺のものだ。お前らになんか渡さないからな。相手が血を分けた兄弟であろうとな。
怜
はぁ。まったく‥面倒くさいですね。姫は私のものですよ。勘違いされないでください。
天
君たち、そんなに言い合いしなくてもいいんじゃないの?
楽
天の言う通りだ。姫が誰のものかなんて姫本人に決めてもらえばいいだろ?文化祭に来てもらえばいいんじゃないのか?
怜
そうですね。言い合いしても無駄ですね。文化祭に来てもらえればいいのですから。
流希
そうだな。ならばこうしたらどうだ?
秀人
ん?どうした?流希
郁人
なんかあんのか?
流希
姫に文化祭に来てもらって俺たちが一人ずつ交代して回る。それで姫を楽しませるんだ。ま、誰がより楽しませられるか勝負だな。
怜
楽しませる‥ですか。面白そうですね。
楽
それなら俺には自信があるんだ。この勝負俺の勝ちだな!
その頃姫たちは生徒会室で先生に頼まれたアンケート結果の集計をしていた。
沙也加
姫様。手伝います!
姫
ありがとう。いいの?
帰らなくて大丈夫なの?
沙也加
はい!構いません。
千歌
沙也加って手伝うの本当に好きだよね。
沙也加
うん。手伝って感謝されるのがすごく好きなの
姫
そうなの?だったらお言葉に甘えちゃおうかな。
沙也加
そうしちゃって下さい。
そういえば姫様。
姫
何?
沙也加
今週の日曜日にここの近くの男子校で文化祭があるそうなんですけど‥
姫
へぇ‥。文化祭ね。
真姫
姫様。男子校ですよ。
沙也加
うん。男子校だけど
それがどうかした?
真姫
え?沙也加‥あなた知らないの?姫様が女子校を選んだ理由
千歌
え?理事長が姫様の祖母で推薦をもらってきたんじゃないの?
真姫
千歌も知らなかったのね
本当の理由を
沙也加
え?本当の理由って
千歌
推薦されたからっていうのが理由じゃなかったの?
姫
うん。実はね‥真姫の言う通りなの。ちょっと中学の時に色々あってね。
沙也加
色々って
姫
そうなの。私にはね幼馴染が6人いるの
真姫
え?6人も‥ですか?
姫
うん。多いよねw
沙也加
なんで6人も?
千歌
いるんですか?
姫
えっーと。まずは、天と楽って名前の双子の兄弟がいてね。私の両親と彼らの両親が昔から仲が良くてね。
姫
ちょうど結婚した時期も同じで同じ日に同じ病院で生まれてきたから。ずっと一緒だったの
沙也加
いい話ですね。親同士で仲がいいなんて‥それで残りの4人は?
姫
残りの4のうち3人は三つ子なんだけど。その三つ子は小学校に入学する少し前にうちの近くに引っ越して来て出会ったの。
姫
私の家と天と楽の家は隣同士なんだけど引っ越してきた三つ子の家はね。私の家を天と楽の家とで挟んでるの。
沙也加
つまり‥
姫
そう。右隣には双子の幼馴染の家があって‥左隣には引っ越してきた三つ子の家があるっていう状態になっちゃってね。
真姫
た、大変ですね。
姫
それから毎日のように一緒に過ごすようになってね。お互いにお泊まりに行ったりしたの。
千歌
姫様!あと一人はどんな人なんですか?
姫
え?あぁ。あと一人はね
私が小学2年生の時に転校してきた子ですごく真面目で頭のいい子なの。他の5人と比べたらその子が一番いい感じなんだけどね。
沙也加
それでつまり‥色々あったって
姫
うん。ちょっと付き合うことが面倒くてね。女子校選んだってわけ‥。でも確か‥
沙也加
どうしたんです?
姫
その幼馴染の6人は同じ高校に行ってるって聞いてるんだけどね。どこかの男子校だったような気がするの。
沙也加
6人とも同じ高校に?今、男子校って言いました?
姫
うん。多分近くの男子校に行ってるって、もしかして‥沙也加ちゃんの言う文化祭がある学校に行ってるのかもしれない。
沙也加
だったら尚更行きましょう文化祭!運命の再会ができるんですよ!
姫
運命の再会って‥そんなこと
姫
はぁ‥‥。なんで‥
沙也加
会いたくないんですか?
姫
そういうわけじゃ‥
千歌
だったら探しましょうよ
真姫
そうですね。せっかくの運命の再会なんですから。
姫
もう‥。
そう言って幼馴染の6人を探しに校内に入っていった姫たちは‥2階へと上がる途中廊下で何やら話をしてる本校の生徒と思われる6人の姿を目撃した
姫
(え?まさか‥ね)
郁人
おい!流希!あいつはまだ来てないのか?
流希
まぁ。待て‥
秀人
そうだ。郁人。来てるだけで俺たちがあいつの姿を見てないだけかもしれないんだぞ。
怜
そうですね。慌てることはありません。
楽
まぁ。そうだな。あいつは来るだろうし。
天
来てくれないと勝負はできないしね。
姫
(何?勝負って)
姫は話をしている6人が自分の幼馴染だということに気づいていた。しかし彼らは姫が近くを歩いていることに気づいていない。
姫
(まだ、私に気づいていないだったら‥今のうちに‥)
郁人
(ん?なんだ?向こうにいる女子誰かを探しているみたいだな。)
流希
(ん?向こうにいる女子の中に一人だけ妙に変な動きしてるやつがいる。)
楽
(あ?あいつ‥どこかで。ま、まさかな)
郁人
(とりあえず‥あの女子たちに聞いてみるか。)
流希
(郁人のやつ‥まさか向こうにいる女子に姫の居場所を聞きに行くつもりなのか)
姫
(え?嘘‥。近づいてる?)
郁人
おい!そこの女子!
沙也加
キャッ!びっくりした。な、なんですか?
郁人
お前ら文化祭に来たのか?
千歌
はい。そうですけど‥
郁人
お前らどこの学校の生徒なんだ?
千歌
え?
郁人
だって‥共学行ってるならわざわざ男子校の文化祭になんて行かないだろ?もしかしてどっかの女子校か?
沙也加
はい。えーっと‥通称「お嬢様学校」って呼ばれてる女子校にいってます。
郁人
そうなのか?ちょうどいいだったら‥‥姫って名前の生徒がいるの知らないか?
沙也加
え?姫様なら‥一緒に来てるけど‥
郁人
え?そうなのか?
沙也加
ねぇ。姫様‥ってあれ?姫様は?どこに行ったの?
真姫
姫様ならついさっきトイレに行ってたよ。もう少しで帰って来ると思うけど‥
郁人
お前ら‥なんで姫のこと姫様だなんて呼んでるんだ?
千歌
それはえーっと‥私達の学校の校長の娘だし‥何より成績優秀で憧れちゃうから
姫
あー。ごめんごめん。ここ男子校ってこと忘れちゃっててね。女子トイレがなくて慌ててたの。
姫
職員用のトイレ見つけたんだけどすごく並んでてね。時間かかっちゃった‥て‥‥え?郁人?
郁人
やっと見つけた!
流希
姫!久しぶりだな。
楽
おう!姫!ようやく来たな待ってたんだぞ
姫
楽‥流希‥
天
ほんとに10年ぶりくらい?見ない間こう‥変わったね姫