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童話集です。 読みやすくて良いですよ。
そう書いてある紙と、童話集が手渡される
「ありがとう」
その手話と一緒に、嘉宮くんが持っていた童話集を受け取る
璃乃
嘉宮くんが驚いた顔をする
璃乃
そう思うと、嘉宮くんが紙に書き出す
手話、知ってたんですね。 童話集の中でどれが好きですか
璃乃
「泣いた赤鬼」良いですよね! 青鬼がいい鬼で好きです
私が口を覆う
花奈
花奈
璃乃
嘉宮くんが軽く会釈する
花奈ちゃんも、嘉宮くんの会釈に返すように会釈する
嘉宮くんは童話の中で何が好きですか?
嘉宮くんが考える素振りをする
僕は、『ごんぎつね』とかすごく好きです 小学生の時、授業で一番得意でした。笑
「笑」
この字が不器用だからか、踊っている気がする
花奈
荒川
荒川
学級委員長の荒川さん
そんな子が嘉宮くんを呼ぶのは珍しい事ではない
璃乃
荒川さんは私と花奈ちゃんのかげに隠れて嘉宮くんが見えない
そして、嘉宮くんは荒川さんの声が聞こえない
璃乃
荒川さんが嘉宮くんのこと呼んでますよ
この紙を渡すとすぐに荒川さんのところへ向かう
花奈
璃乃
後日
花奈
ガタン
近くでジェットコースターが急降下したような音がする
璃乃
花奈
花奈
花奈ちゃんはこういうイベントが大好きだ
璃乃
花奈
花奈
花奈
これまでに約20種類のアトラクションに乗った
璃乃
璃乃
花奈
璃乃
花奈
璃乃
荒川
荒川
花奈
璃乃
荒川
荒川
私の頭が一度「理解」を辞めた
璃乃
花奈
花奈
私の地雷にとことん踏んでくる花奈ちゃん
正直なところ、知りたかったけれど。
荒川
親の連れ子 です。
璃乃、花奈
私と花奈ちゃんの声が重なる。
璃乃
荒川
荒川
ここで聞かれるのはマズいのか
焦るように場所変更を要望する
花奈
花奈
璃乃
花奈ちゃんの言葉に私が相槌を打つ
花奈
不敵な笑みを浮かべる
荒川
荒川
荒川
荒川
荒川
荒川
荒川
荒川
学校にこの事は話してない。 だから、2人も今日のことは秘密にしててください。 僕と、荒川さんからのお願いです。
璃乃
璃乃
荒川
花奈
花奈ちゃんがなにかを言いかけた時
観覧車が一周した。
従業員 < お時間です
花奈
従業員 < 分かりました
花奈
そう言って扉がしまる
花奈
荒川
花奈
璃乃
そのことは誰もが疑問に思う事だ
それぞれの旧名です。 本当は僕が「荒川」です。
璃乃
そう頭に文字をなぞる
花奈
花奈
納得したように、花奈ちゃんが安堵する
そこから4人で絶景を眺め、それぞれ帰った