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コメント
2件
やっとみれました!見るとか言って結構経っちゃってますが!全部読ませていただきました!悲しみや嬉しさとシリアスな戦闘場面の使い分けがとても上手で、思わず見入ってしまいました!これからも頑張ってください!
⚠️ATTENTION⚠️
※この先、グロ表現あり ※流血、死表現あり ※血飛沫、飛び散り描写あり
苦手の方、無理な方は、 ここで引き返して頂きますよう お願いしますm(_ _)m それでも大丈夫 グロ耐性あるよという方のみ 下へ進んでください
多分、恐らくこの話を見なくても 次の話には繋げられるかなぁ…?と思います! 無理に見ないでくださいね!! 大変、グロテスクなので!!⬅(やった本人) バイオ見ながらハンバーグ食べれる タイプの方は、全然平気だと思います!!
それでは*˙︶˙*)ノ" ⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇⬇
ざらついた風に 雨が混じりはじめていた
丘の上の木に身を隠しながら 静かに、見下ろしていた
あの家に近づく、5人の男───
2人は扉をノックし、
残る3人は、殺気を隠すことなく 道を塞ぎ、周囲を睨んでいた
雨音の中 鼓動が煩わしいほどに、響く
心の中で、焦燥がじくじくと広がっていく
その瞬間だった
森の方角 鬱蒼とした木々の隙間────
────闇の中で、光が三度 静かに点滅した
爽からの“合図”
俺は息を殺し、枝を蹴った
木々の間を割くように滑り落ち 濡れた地を蹴って走り出す
雨音が、俺の足音を 完全に隠していた
────1人目
大柄な男の背後へ、滑り込んでいく
剣が鞘から離れる音すら無く 脇腹から喉元まで、逆袈裟に斬った
骨を断ち、肺を裂いた手応え… 濁った血が、音を立てて噴き上がる
────2人目
男が振り向きかけた瞬間、喉元を断ち斬った
喉の奥で悲鳴が膨らむ前に 意識ごと────
目が見開かれたまま、 男の身体はぐにゃり、と地に崩れ落ちた
────3人目
俺に気付き、剣を抜こうとしていた ────だが、遅い
俺は既に刃を返し、足元を払っていた ────男の顔が、歪む
体制が崩れた隙に 顎下から頭頂までを、断ち上げた
鮮血と脳髄が飛散し 辺りに散らばった
ドシャッ、と 倒れる音が3つ、重なった
血の匂いが、雨の冷たさと混じって 俺の鼻腔を刺激する
────嗅ぎ慣れた、死の匂いだ
扉の前でその音に気付いた男2人が 振り向きざまに背後の影を認識した
────だが
俺の身のこなしは既に 次の一撃を告げていた
────4人目
振り向きざま── 何処に隠し持っていたのか 拳銃を向けてきた 俺は、拳銃を向けた男の腕ごと その胸まで、バッサリ斬り裂く
その男は、痛みが全身を襲う前に 力尽きた
────5人目
背中を向け、逃げようとしていた
────“甘い” 刃を収めずに踵を打ち、男の背に躍る
───その首を、躊躇なく刎ねた 頭部がくるり、と宙を舞い 血の輪を描きながら、地面を転がった
その瞬間、空が轟く雷鳴に裂けた
雨は、一層激しくなり 冷たく、容赦なく血を洗い流していく
赤く染った地面も 淡く、光らせていた
服の袖も、剣も 黒く染った血を濁らせながら
清めるように、滴が落ちていく
俺は、倒れた男たちを見下ろす
5つの屍 血の海
泥に溶ける、温もり
────だけど、心は何も動かない
怒りも、哀れみも、憐憫も
全て削ぎ落とした“無”だけが 俺の思考を支配していた
────キィ……
───背後で 蝶番が軋む音が響いた