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部屋に連れ込まれた俺は

目の前の男を眺めた

薄暗い部屋に一つの顔が浮かび

俺はその相手に絶句する

きんとき

………………ッは?

は、違う…じゃん、こういうの

知ってる、こいつ……ッ

でも俺が待っていた人物ではない

俺が待ち続けた相手ではない

迷惑客である"陽蓮"という名の男

いや迷惑客であった

陽蓮という名も偽名で

本名は知らない

遊男に暴行を行ったことで

3年間の出禁を命じられていたはずだ

だが、いまこいつがいるという事は

3年の出禁期間終了

今日からだった…のか

店の者たちの顔が引きずっていたのは

そういうことだったんだ

陽蓮

やっ…ッッッと会えた……待ってたんだ

陽蓮

君と…君とこの時間を過ごせるのを

陽蓮

見た時から一目惚れで

陽蓮

ずっと金を積んできた

陽蓮

でも君は私の元にはやってこなくて…

陽蓮

他の者たちで代わりにしていたがな

陽蓮

だめだ、出禁になってしまったよ

陽蓮

でも、やっと手に入れられた

陽蓮

君がやっと部屋に来てくれた

陽蓮

来てくれる時が来た

陽蓮

昨日の閉店後から並んだ甲斐があった

陽蓮

君の事を……捕まえるために…♡

張り付くようなねっとりした声

生ぬるい汗ばんだ手が俺の頬に触れ

俺は動けずそのまま細々と息を吐く

きんとき

…ぁはッッぁ…はッぁ、ッは、…

離せ、その言葉が、声が出なくて

触られた所が気持ち悪いし

視界がぼやけてきた

息の仕方がわからない

どうやって吸っていた

どうやって吐いていた

俺は動くこともできぬまま

相手は俺の服に手をかける

帯が取られ着飾られていた飾りたちも

冷や汗で流れる薄い化粧も

全てすぐに取れてしまう

陽蓮

やっと手に入れたッ…私のッ…私の姫♡

陽蓮

この綺麗な艶ある黒髪も…

陽蓮

白い肌に桜のような頬と唇も…♡

陽蓮

この…澄んだ青い瞳も……♡

陽蓮

これからは…全部…ッ私のものッ…♡

下に何かが入ってくる

剥がさずそのまま、最悪だ

陽蓮

これで一つになれるよ、蒼くんッ♡

陽蓮

私たちが一つになる時が来たんだよ

陽蓮

力抜いて、受け入れて…♡

あの人が来たと思ったのに

違うじゃん、か…待ってたのに

ちゃんと待ってたのに

待ってたのに…ッ

こいつに、抱かれなきゃならないのかよ

なんで…なんで………ッッ

『……ばか野郎ッ……ボソッ』

来てくれないんだよ…ッッ

『国家機密遊郭性法第3条』

『遊郭街、もしくは性店において』

『性行為の場合、相手の同意なしに』

『性行為をすることを断じて禁ずる』

『もし行った場合、厳重に処罰』

今回の場合はこの店への一切の出禁

近づくことを禁ずる

『共に強制性交等罪で逮捕とする』

国家警察公安部現地調査課課長

"紅野"を店側の保証人とする

紅野、又の名を

Broooock

"Broooock"を保証人とす

紅野…が

ぶるー…く………さん?

Broooock

待たせてごめんね、蒼…いやきんとき

申し訳なさそうに微笑むその人に

きんとき

……ッおかえりなさい……ッッ

next_♡1400

こちらの垢での投稿申し訳ありません

メアドがわかり次第こちらで対処します

手間をとらせてしまい申し訳ありません

白尾町遊郭街の遊男子【#1続】

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コメント

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初コメ&フォロー失礼します! ずっと前から閲覧させていただいてました! この作品めっっっちゃ好きです💕これからも応援してます!

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