部屋に連れ込まれた俺は
目の前の男を眺めた
薄暗い部屋に一つの顔が浮かび
俺はその相手に絶句する
きんとき
は、違う…じゃん、こういうの
知ってる、こいつ……ッ
でも俺が待っていた人物ではない
俺が待ち続けた相手ではない
迷惑客である"陽蓮"という名の男
いや迷惑客であった
陽蓮という名も偽名で
本名は知らない
遊男に暴行を行ったことで
3年間の出禁を命じられていたはずだ
だが、いまこいつがいるという事は
3年の出禁期間終了
今日からだった…のか
店の者たちの顔が引きずっていたのは
そういうことだったんだ
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
張り付くようなねっとりした声
生ぬるい汗ばんだ手が俺の頬に触れ
俺は動けずそのまま細々と息を吐く
きんとき
離せ、その言葉が、声が出なくて
触られた所が気持ち悪いし
視界がぼやけてきた
息の仕方がわからない
どうやって吸っていた
どうやって吐いていた
俺は動くこともできぬまま
相手は俺の服に手をかける
帯が取られ着飾られていた飾りたちも
冷や汗で流れる薄い化粧も
全てすぐに取れてしまう
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
陽蓮
下に何かが入ってくる
剥がさずそのまま、最悪だ
陽蓮
陽蓮
陽蓮
あの人が来たと思ったのに
違うじゃん、か…待ってたのに
ちゃんと待ってたのに
待ってたのに…ッ
こいつに、抱かれなきゃならないのかよ
なんで…なんで………ッッ
『……ばか野郎ッ……ボソッ』
来てくれないんだよ…ッッ
『国家機密遊郭性法第3条』
?
?
?
?
?
?
?
?
?
?
Broooock
紅野…が
ぶるー…く………さん?
Broooock
申し訳なさそうに微笑むその人に
きんとき
next_♡1400
こちらの垢での投稿申し訳ありません
メアドがわかり次第こちらで対処します
手間をとらせてしまい申し訳ありません
コメント
6件
初コメ&フォロー失礼します! ずっと前から閲覧させていただいてました! この作品めっっっちゃ好きです💕これからも応援してます!