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ひな
ひな
獣医
獣医
ひな
獣医
獣医
獣医
獣医
発作が起きる事があるからと 坐薬はここ最近処方されていた 発作なんて起きてほしくなかったし もし起きたら坐薬はいつだって 準備出来てたのに …何でお葬式の日で居ない日に限って…
ひな
ひな
獣医
獣医
ひな
ひな
獣医
獣医
獣医
ひな
そう言ってこんな状態にも関わらず いつも通り点滴をした
ひな
獣医
そうして何の検査もされないまま 帰宅したのだった
帰宅後 ワンコを寝かせ湯たんぽや毛布を かけて暖かくしてあげる事しか 出来なかった
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ワンコの胸に耳を当てる 心臓の音が聞こえる しかし脈打つのが早い 驚かされてドキドキした時のような 感じだ…
ひな
ひな
ひな
ひな
ワンコに言っているのか 自分自身に言っているのか 私は呪文のように ずっと声をかけていた
翌朝
ひな
目が覚めてワンコの胸に耳を当てる
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
心臓の音が聞こえるだけで 昨夜から何も進展がない もしかして、このまま寝たきりに なって介護生活になるのかな… それでも生きててくれたら寝たきりでもいい…
ひな
獣医
ひな
ひな
ひな
倒れてから目を見開いたまま 瞼を閉じることもしていないのだ 変なことを聞いたかもしれない 今聞くべきことは こんな事じゃないかもしれない
獣医
ひな
獣医
先生は一言一言優しく聞いてくれた
ひな
ワンコ
シリンジから口に入れた栄養食を わずかに、ゆっくりと飲む仕草が 見えた
獣医
獣医
獣医
そうして今日も特に何か 検査するわけでもなく いつも通りの点滴で終わった
獣医
ひな
診察台からワンコを抱き上げると 口から先ほど入れた栄養食がダラっと流れた…
ひな
獣医
汚れた私の袖口を見て先生が言う
ひな
獣医
ひな
会計を待つ間 弱弱しくうなだれたワンコを 膝の上に寝かせながら もう何も考えられなかった
ひな
ひな
会計を待っていると名前を 呼ばれ会計へと歩くと 会計のお姉さんが話しかけてきた
ワンコを飼い始めた時から ずっと同じ病院で 受付のお姉さんにもワンコは可愛がられていた
お姉さんが私に 「大丈夫ですか?」と声をかける その瞬間 我慢していた何かが音を立て崩れ 私は堰を切ったように 泣き出してしまった
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
嗚咽混じりに 何とか絞り出す泣き言に お姉さんも涙を流してくれていた 「ワンコ〜頑張るんだよぉ」 お姉さんが泣きながら言う
ひな
ひな
お互い泣きながら会計を済ませ 明日の予約を取り 病院を後にした