初兎
んん……ハッ
初兎
アニキは…?
初兎
……誰もおらへん
初兎
やっぱ夢、やったか
悠佑
夢ちゃうで!
初兎
あ、にき?
そこには夢にまで見た君がいた
悠佑
初兎!おはよ!
初兎
……相変わらず、
声でかいな
声でかいな
変わらない君を見て、 安心してしまう自分がいることに 少しだけ、驚いた
悠佑
えぇ?そんな?
初兎
うん、そんなに
悠佑
酷いやんか!
自覚はあるけど
自覚はあるけど
初兎
あるんかい!
初兎
まあ、いいや
追いかけていた人が、 もういなくなったはずの人が、 今ここにいるのだから
初兎
おはよう、アニキ
悠佑
ん、!
悠佑
あ、せや、なー
初兎?
初兎?
初兎
なんや?
悠佑
俺の仲間に
なってくれへんか?
なってくれへんか?
初兎
……は?
ないこ
あ、初兎起きた?
初兎
あ、ないちゃん
ないこ
起きたならさ、
初兎に話さなきゃ
いけないことがあるんだ
初兎に話さなきゃ
いけないことがあるんだ
初兎
え、なんや?
ないこ
俺らの…仲間に
なってくれ!
なってくれ!
初兎
ないちゃんまで……
初兎
そもそもなぁ
初兎
仲間って何の仲間なん?
ないこ
たしかに、先にそっち
説明しないとね
説明しないとね
ないこ
えっと…
悠佑
そこは俺が説明しよう!
ないこ
アニキ…まあ、そっち
の方が説得力上がるか
の方が説得力上がるか
悠佑
せやろせやろ〜
初兎
???
悠佑
んじゃ、説明してくで
初兎
あ、うん
悠佑
まず、俺の目的について
やな
やな
悠佑
俺の目的は、あの
中学時代のメンバー
全員を集めることや
中学時代のメンバー
全員を集めることや
初兎
……は?なにそれ
初兎
仲間って…そうゆう
ことかいな
ことかいな
悠佑
せやで…俺はどうしても
もう一度だけ、全員、
集めたいんや
もう一度だけ、全員、
集めたいんや
悠佑
あんな、あんな別れ方
俺は嫌や。
俺は嫌や。
初兎
…ッ
初兎
でも、どうする気?
初兎
そんなん無理に
決まっとるやん
決まっとるやん
初兎
俺らはさ、もう
あの頃の俺らや
ないんやから
あの頃の俺らや
ないんやから
ないこ
初兎ッ
悠佑
ないこ、ええよ
初兎
……で、僕を
どうする気?
どうする気?
悠佑
どうもせぇへんよ
悠佑
ただ、お前が仲間に
なってくれへんって
言うんなら…
なってくれへんって
言うんなら…
初兎
ゴクリ……
悠佑
毎日毎日仲間になれ
って言い続けて、
って言い続けて、
悠佑
ないことイチャイチャ
してやるんやからな!
してやるんやからな!
初兎
は
ないこ
えええええ!?
ないこ
ちょっ、アニキ!?
悠佑
なんやないこ不満でも
あんのか?
あんのか?
ないこ
え、ないけど
ないこ
でもそれで釣れるか……
初兎
………い
ないこ
え?
初兎
ずるいずるい!
ないちゃんばっか!
ないちゃんばっか!
ないこ
ま、まって初兎
俺まだなんもしてn
俺まだなんもしてn
初兎
まだ?まだってなに?
ナニかするつもり
だったの?ねぇねぇねぇ
ナニかするつもり
だったの?ねぇねぇねぇ
ないこ
ご、誤解だっt
初兎
誤解?でもないちゃん
さっきはっきり
いったよね?
さっきはっきり
いったよね?
初兎
まだなんもしてないって
ないこ
言ったけd
初兎
じゃあ嘘やないし
誤解でもないよね?
誤解でもないよね?
初兎
それにないちゃんは
僕よりアニキと一緒に
いた時間が長いんでしょ?
僕よりアニキと一緒に
いた時間が長いんでしょ?
ないこ
そうだk
初兎
その時点でもう本当は
許さなかったんやけど
許さなかったんやけど
初兎
僕ってさ、ほら
寛大やから
寛大やから
ないこ
寛大ではn
初兎
なんか言った?
ないこ
ナンデモナイデス
悠佑
おお…ないこが
押されとる……
押されとる……
初兎
そんでさ…ね?
初兎
それ以上にね
今、ここで二人に
いちゃつかれるのは
今、ここで二人に
いちゃつかれるのは
初兎
流石の僕でも
許さないなぁ?
許さないなぁ?
初兎
この"寛大"な
僕でもね
僕でもね
初兎
ないちゃんなら
この意味わかるよね?
この意味わかるよね?
ないこ
えっとわかりませn
初兎
わ か る よ ね ?
ないこ
ハイ…。
初兎
ねえ、アニキ
悠佑
お、おう!なんや?!
初兎
仲間になるにあたって
条件があるんだけど
条件があるんだけど
悠佑
?ま、別にええで!
そんで条件ってなんや?
そんで条件ってなんや?
初兎
アニキならそう
言ってくれると
思ってたよ
言ってくれると
思ってたよ
初兎
じゃあ条件その一!
初兎
僕の前で二人で
いちゃつかないこと
いちゃつかないこと
初兎
条件そのニ
初兎
僕が聞いたことには
全部本当のことを
答えること!
全部本当のことを
答えること!
初兎
条件その三
初兎
歌を週一でもいいから
聞かせること!
聞かせること!
初兎
条件その四
初兎
仕事との両立!
初兎
以上やで!
悠佑
………まって
悠佑
なんか時々変なん
混ざっとらんかった?
混ざっとらんかった?
ないこ
アニキ…聞いちゃダメだよ
悠佑
お、おう…
初兎
?
ないこ
んん"、あー初兎?
初兎
なに?
ないこ
仕事との両立は少し
難しいんじゃないかな
難しいんじゃないかな
初兎
両立、とは言っても
顔を出す程度やで
大丈夫やと思うよ?
顔を出す程度やで
大丈夫やと思うよ?
ないこ
なるほど…
ないこ
よしっきまりだね
悠佑
おうっ!この条件なら
大丈夫そうやしな!
大丈夫そうやしな!
初兎
じゃあ僕もお仲間って
ことで、
ことで、
初兎
改めてよろしくな
ないこ
うん、よろしく
悠佑
頑張ろな、初兎!
初兎
もちろん
言われなくても
言われなくても
アニキがそれを望むなら
初兎
(僕がそれを叶えてみせる)