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止まった信号
動かない自動車
鳴らない電話
小鳥のさえずりさえ聞こえない街
僕は1人だ。
彼方
今日は何をしよう
夜は星が流れる
彼方
あそこには誰かがいるの？
彼方のQにAは誰も答えない
彼方
お腹すいたな。
ガスコンロに火をつけ、自分で育てた野菜を使いスープを作る
彼方
またこれか…
山の頂上に行き彼方が毎日する事がある
彼方
誰かいませんか～～～～～！！！！
聞こえてくるのはいつも彼方の声のみやまびこってやつだ。
彼方
ふぅ…
彼方
今日も誰も答えないか。
こんな毎日が4年続いている。
なぜこうなったのか。
彼方が覚えているのは
家族で旅行に行く途中彼方が車中で寝ている時に起きた
目覚めたら誰もいない
自分のベッドで目が覚めた。
何故ここに？
旅行は？
みんなはどこ？
4年間ずっと答えがわからない
彼方
誰か教えて？
彼方
皆はどこ？
彼方
家族は何をしているの？
彼方
旅行はいかないの？
今日も1日何も無い。
母
彼方早く目を覚まして。
父
彼方…
妹
お兄ちゃん！！
父
目を覚まして旅行に行くぞ…
母
ごめんね、彼方…
妹
いつ目を覚ますの？お兄ちゃん。
彼は今病院のベッドで4年間目を覚まさない。
交通事故だった。
彼方は今も覚めない夢の中
たった1人で来ない家族を待っている
彼方
あ～あ…
彼方
皆どこにいるんだろう。
おしまい
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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