お風呂から上がったら いつもと違う空気感。
私は恐る恐る彼に声をかけた。
〇〇
駿くん〜
お風呂上がったよ。
お風呂上がったよ。
🩷
んー
明らかにいつもと違う。
🩷
なぁー〇〇、
〇〇
どしたの?
🩷
××って誰?
〇〇
えっ?
🩷
〇〇来て!
彼はかなりお怒りのようで。 彼が座っているソファーの隣に座らされる。
〇〇
はい、来ました。
🩷
さっき〇〇がお風呂入っとる間に通知見ちゃって、
〇〇
えっとー、
🩷
誕生日祝ってくれてありがとうって来てたんやけど誰?
🩷
男の子やろ?
〇〇
うん、まぁ男の子
🩷
なんで、
〇〇
ダメなの?
🩷
ダメやろ,
〇〇
おめでとうってしたのと、
プレゼント渡しただけだよ?
プレゼント渡しただけだよ?
🩷
何渡したん?
〇〇
香水
🩷
アウトやん
彼を見るとぷくっと頬を膨らませて 怒っている。
〇〇
あのね、駿くんその人…
🩷
どこで、どんな風に渡したん?
私が話そうとすると被せて 質問攻め…私の声に耳を向けない。
〇〇
えっと、家に来た時に
サプライズで、
サプライズで、
🩷
なにそれ、
絶対あかんやん。
絶対あかんやん。
🩷
なぁ、あかんやろそれ、
〇〇
ねぇ、怒ってる?
🩷
めちゃくちゃ、
〇〇
ごめん、怒らないでよ、
🩷
怒るに決まってるやん。
何で俺以外の人にそんな事するん?
何で俺以外の人にそんな事するん?
🩷
そいつのこと好きなん?
〇〇
だから、えっとー、、、
🩷
めっちゃ目泳いでるやん、
🩷
ちゃんとこっち見て、?
そのまま顔をぐいっと向けさせられる。
🩷
ちゃんと俺のやって
自覚持って。
自覚持って。
そう言うと彼は私に抱きついて 子犬のように泣き始めた。
〇〇
駿くん、?
🩷
嫌や〇〇、(泣)
俺のとこおってや。
俺のとこおってや。
〇〇
ちょ、泣かないで。
聞いて!
聞いて!
🩷
言い訳なら聞かへんよ、
〇〇
違う!駿くん聞いてー!
🩷
なに?
〇〇
××はお兄ちゃん!
🩷
…へ?
サイドテーブルに置いてあった スマホを取りトーク画面を開く。
〇〇
ほら!
🩷
え、
さっきまで泣いていた彼の涙が止まり、 一瞬時が止まった。
🩷
うわぁー、
頭を抱えて枕に顔を埋める彼。 その姿が可愛くて、にやにやしてしまう。
🩷
やっちゃったわ俺…
ごめんな。
ごめんな。
〇〇
ううん。こちらこそ
勘違いさせてごめんね。
勘違いさせてごめんね。
🩷
本気で焦った…俺
〇〇
他の人にプレゼントあげたりしないよ。
「よかった」と安心しきった彼に 抱きしめられる。
🩷
勘違いしてごめんなぁ。
〇〇
ううん。
私の方こそごめんね。
私の方こそごめんね。
🩷
俺〇〇が他のやつにとられたら生きて行けへんわ。
〇〇
大袈裟だよ~、笑
🩷
ほんまやで?!絶対離したないもん。
そのまま距離をギュッと詰められて 抱きしめられ擦り寄られる。 くるくるふわふわな髪。キュルキュルの目。それはまるでわんちゃんみたい。