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涼ちゃん
藤澤涼架
へっ?
急に後ろから声がした。
聞き覚えのある、落ち着いた、暖かい声。
半年前、何度も聞いた声だ。
僕は後ろを見る。
涙が溢れた。
だってそれは…
藤澤涼架
若井…?
藤澤涼架
若井なの?涙
若井滉斗
涼ちゃん、泣かないで?
若井滉斗
俺は…
若井滉斗
若井だよ?
藤澤涼架
若井ッ!
僕は気づけば若井の胸に飛び込んでいた。
若井はそっと僕の背中に手を添えてくれた。
藤澤涼架
会いたかった…会いたかった涙
若井滉斗
涼ちゃん、俺もずっと会いたかったよ。
若井滉斗
ずっと見てたよ、元貴と涼ちゃんのこと。
藤澤涼架
ごめん、ごめんねポロッ、僕のせいで…
若井滉斗
涼ちゃん、俺はもうここに居るから、今更そんな事言わないで?
若井滉斗
涼ちゃん願ってくれたんだよね?俺の星に。
藤澤涼架
うん…それだけが若井を戻せる方法だったから…
藤澤涼架
若井も願ってくれてたの?
若井滉斗
うん、願わないわけないじゃん、
藤澤涼架
もう、居なくならないで、消えないで!
若井滉斗
うん、離れない、
若井滉斗
涼ちゃんにさ、伝えたい思いがある。
藤澤涼架
何?
僕は顔を上げた。
若井滉斗
涼ちゃん、好き。
若井滉斗
大好き。
藤澤涼架
僕もだよ。
藤澤涼架
若井の事大好き。
若井滉斗
もう、離さない。
藤澤涼架
うん!