テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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未知者達の幻想来訪伝

第101話 - 学校への進行

2024年04月05日

#意外なコラボ

#幻想入り

ゆう

霊夢

さてと……向かうわけだけど。

ジバニャン

そうニャンねぇ。

学校には困ってる妖怪も
多いはずニャ。

霊夢

あれ、でもこんな真昼間から
突撃しちゃっていいの？

ジバニャン

そりゃあ夜に行った方がいいニャ。

霊夢

そうよね。

霊夢

それで、あんたが言ってた奴は
どんな奴なの？

ジバニャン

ちからモチの力を借りれば、
家なんてあっという間に建つにゃ！

ジバニャン

ここから少し離れた所にある
スポーツクラブもちからモチの力が
関係してるニャ。

ひも爺

むむっ、お主。
この付近の学校に行くのかのう？

霊夢

えぇ、そうだけど。

ひも爺

それなら、気をつけた方がいいぞ？
最近、あの学校では……。

ひも爺

夜からガチャを回す音が
聞こえるそうじゃ。

ジバニャン

………?
(あれ……ガシャどくろなら
オレっち達が倒したはず……。)

霊夢

うん？どうしたの？

ひも爺

あの学校は奇妙でのう。
怪談がよく起きるそうじゃ。

霊夢

そんな場所に行く必要が
あるのか……。

霊夢

まぁいいわ、ちゃっと
行って帰ってくるだけよ。

ジバニャン

おお〜、頼もしいニャンね。

ひも爺

そうじゃ。

ジバニャン、お主も協力
するのじゃ！

ジバニャン

えぇ！？
お、オレっちが！？

霊夢

あら、いいわね。
なんであなたが着いてこないのか
不思議だったのよ。

ジバニャン

仕方ないニャ……。
夜まで待つかニャ……。

ジバニャン

本当はあまり夜に出歩きたく
ニャいけど……。

霊夢

あら？それは変ね。

妖怪なんて大半は夜に活発に
なるものだと思ってたけど。

ジバニャン

この街の妖怪達は夜になると
凶暴になるニャ……それに……。

ジバニャン

……鬼が来るニャ。

霊夢

鬼？そんなもの幻想郷にも
3人ほど居るけど。

ジバニャン

そ、そうニャンか……。

もし鬼が来たら
どうするつもりニャ……?

霊夢

倒すだけよ。

ジバニャン

ひえ〜、怖いニャン。
霊夢が味方で良かったニャ！

そして数時間

霊夢

すっかり夜になったわね。

ひも爺

そろそろ出発するのかのう？

ジバニャン

そうニャン！
ちょっと行ってくるニャ！

ひも爺

じゃあ、ワシとホノボーノは
家を建てる準備をしておくかのう。

ひも爺

夜の妖怪には気を付けるのじゃぞ。

霊夢

えぇ。

学校前

霊夢

あら、これじゃあ入れないわね。

ジバニャン

どこか別の所から
入れると思うニャ。

霊夢

随分とザルい作りね。
まるで紅魔館みたい。

霊夢

思ったよりちゃんとした学校だ……。

ジバニャン

恐らく敵の妖怪も居るはずニャ。
なるべく避けた方がいいニャ。

霊夢

それはそうね。

ジバニャン

一応、屋上も行った方が
良さそうニャンね。

霊夢

そんな気安く入れる
もんじゃないでしょ……。

ジバニャン

もし、ガシャどくろが
屋上に居るニャら……。

ジバニャン

きっと屋上に入れるはずニャ！

霊夢

なんだその自信……。

まぁいいわ、さっさと
連れて帰るわよ。

霊夢

あら？

ぶようじん坊

げげっ！人間だ！

ジバニャン

おお、ぶようじん坊ニャ。
ちょっと聞かせて欲しいニャ。

ぶようじん坊

な、何？

ジバニャン

この辺にちからモチは居るかニャ？

ぶようじん坊

ちからモチなら……。
2階辺りで見たけど。

霊夢

よしっ、情報提供助かるわ。

ぶようじん坊

……何目的なの？

霊夢

その妖怪の力を借りて
家を建てるのよ。

ぶようじん坊

そっか〜、お家か……。

ぶようじん坊

もしかしたら……
話しておくべきなのかな……。

霊夢

な、何よ……改まっちゃって……。

ぶようじん坊

実はこの学校は……。

ぶようじん坊

………あと数時間で爆発する。

霊夢

えっ！？

ジバニャン

な、何を言っているニャ！？

この学校は人間の皆が通う
場所ニャンよ！？

ぶようじん坊

残念だけど……事実なのさ……。

おいら達は皆、ここで死ぬこと
になる……。

ジバニャン

だったら！ぶようじん坊達も
オレっちの仲間になるニャ！

ぶようじん坊

えぇ……で、でも……。

霊夢

そうよ！ジバちゃんの言う通り！

ぶようじん坊

そうか……わかったよ！
じゃあ、おいらも君達に同伴する！

霊夢

よしっ。

ぶようじん坊

じゃあ、早速2階に行こうか。

ぶようじん坊

居た居た、あれがちからモチだよ。

霊夢

……何してるの？

ジバニャン

本当だ、何してるニャン？

ちからモチ

モチ！！！

ちからモチ

おっと、人間だモチ。
俺に何か用モチか？

霊夢

えぇ。

私達に着いてきて
家を建てて欲しいの。

ちからモチ

おぉ！そりゃぁいいモチ！
なら俺もついて行くモチ！

霊夢

随分あっさり来てくれるのね。

ジバニャン

ちからモチ、他
に誰か妖怪は見ていないかニャ？

ちからモチ

うーん、そうだなぁ。

3階のトイレから
女の声が聞こえたぞ。

霊夢

トイレから女の声……?
それって……まさか……。

ジバニャン

霊夢でも知ってるニャンね。
そうニャ、花子さんだニャ。

霊夢

……連れ帰らなきゃダメなの？

ちからモチ

もちろんだモチ！
仲間は多い方がいいモチよ！

霊夢

それもそうね……はぁ。

何やら声が聞こえる……。

？？？

しくしく……しくしく……。

霊夢

……え、まさか本当に……居るの？

ジバニャン

この声は、花子さんニャンね。

霊夢

……見なきゃだめなの？

ちからモチ

そりゃそうモチ！！
皆連れ帰るモチ！

霊夢

分かったわよ……。

そっと開いてみると。

花子さん

あら……見つかっちゃった。

霊夢

……何か想像と違ったわ。

花子さん

あら、それはどういう意味かしら？
……呪っちゃうわよ？

霊夢

いやいや、冗談よ。
それで、貴方も私達と来ない？

花子さん

……どこに？

ちからモチ

ジバニャン達が
作ろうとしてる家にだ！

花子さん

あらぁ、それはいいわね。
じゃ、私も同行するわ。

霊夢

よしっ、あとは屋上ね。
屋上に行く方法、何か知らない？

花子さん

知ってるわよ。

だって屋上への鍵は私が
持ってるもの。

霊夢

よしっ、なら鍵を頂戴。

花子さん

はい、これね。

鍵を手に入れた。

霊夢

よしっ、それじゃあ
さっさと行くわよ！

花子さん

ねぇ……何を急いでいるの？

ぶようじん坊

花子さん、知らないの？
もうすぐこの学校は爆散するよ。

花子さん

えっ。

ちからモチ

そんなの聞いてないモチ！！！
まさか……真実モチか！？

ぶようじん坊

紛れもない真実だよ……。

きっと……ガシャどくろを
倒した時には………。

霊夢

じゃあ……そいつは倒さない方が
いいんじゃないの……?

ジバニャン

そういう訳にも行かないニャン……。

霊夢

そうよね………。

仕方ない、さっさと倒して
急いで帰宅するわよ。

霊夢

何事も迅速にね。

屋上

霊夢

な、なんだあれ！？

ガシャどくろ

ガシャガシャ〜。
ワシはガシャどくろじゃ〜。

ジバニャン

居たニャ！
あいつがガシャどくろニャ！

ガシャどくろ

ガシャ〜？

霊夢

何だか、悪い奴には見えないけど。

ガシャどくろ

おっと、人間だ。

ワシのガシャに
閉じ込めてやるぞ〜。

霊夢

前言撤回。
ただの危険な奴だったわ。

花子さん

……あいつの弱点は、
絆創膏の中にある心臓よ。

霊夢

親切に教えてくれてありがとうね。

ジバニャン

オレっちに任せるニャ！

絆創膏を引っ掻く

霊夢

……(痛そう。)

霊夢

っと、今のうちに
やっちゃいましょ。

夢想封印！

バラバラになってしまった。

霊夢

あら……散ったわ。

霊夢

……あら？

ガシャどくろ

ガシャガシャ〜。

霊夢

い、生き返った……!?

ジバニャン

あれ、ガシャどくろが
小さくなったニャン。

ガシャどくろ

ガシャガシャ〜、
人間、気に入ったぞ〜。

霊夢

なんか懐かれたわ……。

ジバニャン

ガシャどくろ、お前も
オレっち達の家に来るニャンか？

ガシャどくろ

おぉ〜、楽しそうじゃ〜。
ガシャを回しながら向かうぞ〜。

霊夢

よしっ、急いで帰るわ……

何やら嫌な匂いがする……。

ぶようじん坊

……!!
ま、まさか！！！

爆発！！！

霊夢

あぁ……びっくりした……。

ジバニャン

本当に爆散しちゃったニャ………。

ぶようじん坊

ね…言ったでしょ。

ガシャどくろ

ワシの居場所が無くなった……。

あ、ジバニャン達の家に向かう所
じゃった。

霊夢

あれ？

ガシャどくろ

どうしたんじゃ？
ワシを見つめおって。

霊夢

そのガシャ玉………
ちょっと開けてみてよ。

ガシャどくろ

一体何をするつもりじゃ？

開いてみると………。

霊夢

何かしらそれ……鍵？

ガシャどくろ

そのようじゃな。
ワシは要らんからお前にやるぞ。

霊夢

え、あ、ど、どうも………。
(どっかで使うのかな？)

霊夢

まぁいいわ、
これであとは家に帰るだけね。

帰り道

霊夢

ふぅ……ちょっと疲れたけど………。

ジバニャン

そうニャンね〜。

でも、こんなに仲間が
増えたニャンよ？

霊夢

まぁ、役に立ちそうな
仲間で良かったわ。

霊夢

……ん？
何か……妙な気配がしない？

101話 END

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