私
……ここならバレないかな…
私
とは言っても死角なだけで同じ部屋だし…
田崎
桜楽さん。ちょっと拝借しますよ。
魅來
あ!アンタ!!
田崎
私ちゃん!!
私
っ!!
ビュンッッ
田崎
鍵!!それ!逃げて!
私
ありがとう!!
ガチャッ
魅來
…はあ、最悪ね。
田崎
うちのことは殺してくれても構いませんよ。
元
…おい逃げられてへんか?
魅來
鍵盗られたのよ…!!
八尾
田崎クン流石…!!
八尾
君に託してよかったよ。
魅來
意地でも見つけ出さないと…
私
…どこ……?ここ…
私
地下広すぎない…?!
私
…ロッカーに隠しルートがあったのか……
私
どおりで気づかれないわけだ…!
先生
おい!またお前か!!
先生
下校時間すぎてんぞ!
私
わ〜!すぐ帰ります…!!
先生
…まったく…
私
蓮子ちゃんと八尾ちゃん…大丈夫かなあ。
?
あいつらなら大丈夫やろ。
私
あの二人だもんね…!!
私
って誰?!
元
ここらへんで関西弁言ったら俺しかおらんよな。
私
……っ最悪すぎる!!
タッタッタッ
元
女の子相手に負ける速度ちゃうからな?
私
…(どうしようどうしよう〜!!)
私
(だって今唄樂さんと遭遇したってことは桜楽さんも絶対近場にいるじゃん〜!!!)
私
あれ…?八尾ちゃんと田崎ちゃんは??
元
気づくん遅いなあ
元
君がコソコソ逃げたから僕が"君を連れて"帰ってくるまで暴行受け続けてるんちゃう?
私
えっ…!!
元
僕もな、あんま暴力は好きちゃうんよ。
私
…わかりました。
元
ええこやね。
元
ついてきいや、急がな死んでまうから
私
(…あれ?何この道??)
元
魅來〜〜連れて帰ってきたで。
八尾
っ!!
田崎
私ちゃんっ…!?
魅來
本当?!ありがとう!
私
あれ…?
私
暴行は…?
元
あんなん嘘に決まってるやん〜笑
元
ただ会議しとっただけや
魅來
…まあでももしかすると本当に暴行してしまってたかもね。
私
…っ!
八尾
すまないね、私も探しに出ていれば…
私
いや……八尾ちゃんのせいじゃないよ!
私
というかなんでそこまでして私を捕まえたいんですか…?
魅來
…そんなの理由なんて一つしかないわよ。
魅來
貴方が狂おしいほど欲しいからに決まってるじゃない…♡
私
……え…?
私
嫌いだからじゃなくて…?
魅來
嫌いだなんて!
魅來
逆よ、大好きなの。貴方が。
私
なんだ〜…!
私
てっきり私嫌われてるのかと…
私
でもじゃあなんでこんな手荒な真似…
魅來
普通にお願いしても見ず知らずの人の者になんてならないでしょう?
魅來
だからよ。
私
………